今回は少し特殊なケースですが
今月あったうちの店の忘年会で演奏した後に
頂いた質問のやり取りをQ&Aとして載せますね。
【質問】
ところで、ここで質問していいものか迷ったのですが…
昨日歌った動画をみたら、
歌っている間に感じていた以上に
ピッチが合っていないことに気付き驚きました。
特にファルセットを使うとそうなります…。
これはやはり声量が足りないために
自分が出している音を把握しきれていないということなんでしょうか。
昨日はAKIRA先生もコチラの歌まで
聴いてる余裕が無かったかもしれませんが(^^;
何かアドバイスなどあれば
良かったら教えていただけたらと思いましたm(__)m
【回答】
簡単に解説すると、
喉の中には音程を調整する筋肉の動きというのがあって
それはピアニストが正確に指を動かすための筋肉のようなものなんですよね。
(質問者の方はピアノ奏者なのでピアノで例えています)
ピアノにおいては指や手首が自由に動きやすいほど
音が細かく正確に取れるように、
声では声帯が自由に動きやすいほど歌で正確に音が取れます。
ですので今回の質問者さんはピアノは正確に弾けますが、
歌ではまだ喉周囲の筋肉や声帯の扱い方が慣れていなかったり
声の調整方法が上手く掴めていないため細かいピッチが合いにくい、
みたいなものがあるのかもしれません。
声帯をしなやかに柔らかく動かせるように
声をこれからさらに鍛えたり色々な曲を歌っていくと
自然に音程も正確になり声量も付いてきて
ますます歌いやすくなってくると思いますよ!
【質問】
ということは、やはり練習量や経験がまだまだ足りないんでしょうね…!
言われてみると、普段の練習で同じ曲を何度か歌っていても、
一回目より二回目、三回目と
ピッチを合わせやすくなっていたかもしれません。
やはり筋肉の動きが良くなっていくからなんですね。
そう考えるとウォーミングアップがいかに大事かと今すごく実感します…。
ありがとうございますm(__)m
【回答】
そうですね、例えばピアノでも
何度も同じ曲を弾いていると
段々演奏のミスは少なくなってきますよね。
何度も弾くうちに手や指の位置、動きを覚えたり
次にどう弾けばいいかをチェック出来るからです。
やはり歌も同じで、
同じ曲を何度も歌っていると少しずつ音程は正確になり
歌にも余裕が生まれてきます。
これは曲中での声帯や息の動かし方、微妙な力加減の調整が
何度も歌っているうちに段々掴めてくるからです。
また、何度も歌ううちに
どう歌えば魅力的になるかも無意識で掴みやすくなります。
ピアノやギターでも
経験年数が長い人の多くは柔らかい手首や指の動きをしますよね。
年数をかけて様々なリズム、メロディー、構成の曲を弾くことで
あらゆる曲をより早く、より上手に弾ける対応力が身に付くわけですが、
歌も同じで経験年数が長くたくさんの歌を歌っている人の方が
あらゆる歌をより早く、より上手く歌う対応力が身に付いていたりします。
筋肉の動きが良くなってくるということは
単純な筋肉が柔らかいかどうかもありますが、
それよりも脳を介した発声に関する筋肉の操作が上手になってきた、
という事でもあるので、
ただウォーミングアップをするよりも
どんどん歌ったり声を出したりしながら
脳を刺激していってあげるのが良いかと思います。
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