発声

その13「続・声帯のお勉強」

前回声帯について少し書かせていただいたんですが、

今回はその声帯に関することの続きで

歌を歌ったり声を出したりする上で

最低限覚えておいた方がいいことを3つ書いておきます。

今日書くことは「喉のケア」にも含まれるので、

そういうテーマに分けて後日書き直そうと思います。

1、声帯は湿ってなければ音が出ない

例えばこんな経験ないでしょうか。

カラカラに乾燥した場所で声が出しづらいなぁ・・・とか、

緊張してる時に声が出しづらいなぁ・・・など。

細かい理屈は置いといて単刀直入に書くと、

声帯は乾いていると音が出ないと言う特性を持っています。

逆に言うと、声帯は湿っていた方が音が出やすいのです。

声帯の湿度を保つのは良い声を出すためには大切なことで、

喉へのケアの方法もこれを基本に考えられているものが多いです。

2、声帯は傷ついても強くならない

声帯は筋肉と粘膜で出来ていて、

声を出す時は粘膜の部分だけが触れ合って振動します。

筋肉には「強く使って壊して鍛える」という

超回復の理論がありますが、

声帯にもそれを履き違えている人がいて

思いっきり声帯を痛めつければその後強くなると思ってる方もいます。

・・・が、これは大きな間違いです。

粘膜は傷つくと炎症を起こしたり、

ポリープ結節のような出来物が出来てしまいます。

声帯に出来物が出来ると声帯は閉まらなくなります。

そうなると息が漏れて声がかすれてしまったり、

または声が出づらくなってしまいます。

声帯が痛いなぁと思うときは素直に休みましょう。

出来るだけ痛めずに歌う方法を考えてみましょう。

3、声帯は閉まっていないと音が出ない

これ前にも書いたことなのですが、

とても大事なことなので繰り返して書きます。

声帯は2対が触れ合って振動するので

前回の記事 の図1のように開いていると音は鳴りません。

必ず図2のように閉まっていないといけないのです。

力を極端に加え過ぎた閉め過ぎは

逆に声帯の振動を邪魔してしまったり

声帯の粘膜を傷つけてしまったりします。

そこだけは気を付けなくてはいけませんが、

通常は声帯はよく閉まっていた方が振動するので

つまり大きな音もそれだけ出しやすくなります。

なのでちなみに例えば声量がない人の多くは

声帯をきちんと閉める事が出来てない人が多いのです。

と言うことで最低限知っておいて欲しい

声帯の知識はこんな感じになります。

細かく言っていくと本当に色々あるんですが、

必要だと思ったらその都度加えていきますので。

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