発声

その163「歌う時は口を大きく開ける?」

質問:

大きい声を出すには口をしっかり開けないといけないのでしょうか?


回答:

口の大きさと声の大きさは一見関係ありそうなんですが、

声を大きく出すために、という所で見ると

口を大きく開ける必要はあまりないと思います。

声量を出す主な要素になってくるのは

・喉にある声帯がどれだけ鳴るか

・その音が口と鼻から出るまでにどれだけ響くか

この2つだと思います。

厳密にはもう一つ、息のスピードをどれだけ速く吐くか

という所も関係してくるんですが、

今回は分かりやすくするために抜きにして考えますね。

僕らの出している声は、

2枚の声帯が息によって振動する事で生まれます。

ここが声量、声質を作る第一段階の場所です。

そしてそこで生まれた音は、

首の中、口の奥の空間で響きが増強されて口と鼻から音が出ます。

その空間を通る中で声量もですが声色、声質も作られていくわけです。

口の表面は主に声量を上げるというよりは、

言葉を作る部分であり声の響き方を変える部分だったりします。

「声量の大元になる響き」は、表面よりもっと奥の方で作られます。

という事で実際に大事なのは口の表面ではなく

口の中や、さらに奥の首の中の空間だという事です。

こういうのは例えば、

声が大きい人はみんな口を大きく開けているのか?

口を大きく開けている人はみんな声が大きいのか?

このように様々な人を比べて見てみるとより分かりやすいと思います。

今回のような質問にはちょくちょく出会うんですが、

ボイトレで「もっと口を大きく開けなさい」という教え方をされた事のある方や、

そういう類ボイトレの本を見た方などから受けたりします。

僕自身も歌う時はそれなりに口は開けるんですが、

口を開けること自体は声量とはそんなに大きく関係はしない、ということです。

声量を出すには口を開けるよりももっと大事な所がある、

と言う事を覚えておきましょう(‘-^*)/

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