発声

その167「歌うのに肺活量はたくさん必要?」

この前生徒と少し話していた話題でもあるんですが、

歌うのに肺活量がたくさん必要かどうかの話をします。

個人的には、肺活量が必要かどうかはその人の歌い方によると思います。

例えばただ大きな声や芯のある声、太い声を出すためであれば

実は肺活量はそんなに必要ありません。

息の量はほとんどいらないんです。

声帯の特徴を一部ごく簡単に羅列すると、

・2枚の声帯がしっかり閉まるとその分使う息の量は少なくなる

・2枚の声帯がしっかり閉まるとその分声量は増える

・2枚の声帯同士に隙間が空いているとその分使う息の量が増える

・2枚の声帯同士に隙間が空いているとその分声量が小さくなる

これを見て頂けると分かるんじゃないかと思います。

「歌は腹式呼吸が何より大事」という視点で考えてしまうと

大きい声を出している人を見ると

息の量をたくさん使っているように見えるかもしれないんですが、

実際は大きい声を出す人は息の量自体はあまり使わないケースが多いんです。

じゃあどういう歌い方だと肺活量が必要になるでしょうか。

一つは途中で息を吸わずに何十秒も伸ばしたり、

「息を吸わずにずっとフレーズを歌い続けるような歌い方」の場合です。

声帯をしっかり閉めて声を出せば息の量は少なく出来るといっても、

息を吸わないでずっと声を出していればやはり息の量は必要になってきます。

また、「息漏れ声で歌う歌い方」の場合は

普通の息漏れのない声と比べると息を多く消費するので

その分肺活量も必要になってくると思います。

ただそうは言っても息漏れ声でも

出し方で息の量をある程度減らして発声することが出来るので、

発声のコツを掴めれば肺活量がなくても息漏れ声で歌うことは出来ます。

他にはダンスや演技などで動きながら歌ったりするなど、

「発声以外の理由で酸素がより必要になる歌い方」の場合などは

当然肺活量は必要というよりあった方が楽に歌えますよね。

などなどこのように様々なケースがあるので

歌う上で肺活量は必ずしも必要ではないということが分かると思います。

新しい発声の理論はどちらかというと力押しの発声よりも

「いかに楽に、効率良く発声するか」に重点に考えられています。

その方が体や喉にも優しいですしね。

肺活量がないから大きな声が出ないと思ってる方は、

別の所に原因があるケースがほとんどなので一度見直してみるといいと思います。

ではでは(‘-^*)/

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