喉には出来るだけ意識をしないようにと指導者に言われた事があるんですがどうなんでしょうか?
回答:
どういう感覚で歌うと上手くいくのかは人それぞれだと思うので、
「これは絶対にこうだ!」とは言えない所があります。
その上で読んで頂けたら幸いです。
僕はこれに関しては逆だと考えています。
特に練習の時は、喉にはしっかり意識をおくべきだと思っています。
例えばギターやピアノなどの楽器奏者や
またはトランペットの器楽奏者で考えてみましょうか。
ギターやピアノの奏者は、演奏する時どこに意識を置くでしょうか?
ほとんどの方は指や手首には意識を置くと思います。
そしてトランペットなどの管楽器奏者ではどうでしょう。
僕はトランペットも経験がありますが、吹く時はまず唇には意識を置くと思います。
(もちろん息なども注意をするでしょうけど)
ギターやピアノの奏者が演奏中に足や腰などに意識を集中したり、
または指を全く意識しないというのは
あまり聞いた事が無いんじゃないかなと思います。
管楽器奏者が口や唇を全く意識しないというのも珍しいと思います。
つまりどういう事かと言うと、要するに楽器の奏者の多くは
楽器本体に触れている場所またはその近くの場所を一番意識するんです。
なぜかと言うとその楽器本体に触れている場所が
音程や音質などの全ての動きを作っているからです。
だからそこに意識を置いた方が音をコントロールしやすいんですよね。
これは声に対しても同じ事が言えます。
僕らの声はどこから出ているでしょうか?
僕らが声を出すための楽器の本体はどこにあるでしょうか?
これを考えると、首や喉に意識を置いた方がいいのが
分かるんじゃないかなと思います。
「喉に意識をすると喉に余計な力みが出やすくなる」という考え方から
「喉には意識を置かない方が良い」という考え方が生まれたらしいです。
喉が力まないように、リラックス出来るようにという注意はもちろん必要です。
でもそれと同時に「喉の使い方を意識する」ということも大切だと僕は考えます。
喉の筋肉の細かい扱い方が分かってくると、
声のコントロールがとてもしやすくなります。
また、もし調子が悪い時があってもなぜ調子が悪いのか、
どうすればいいのかというのも見当が付きやすくなります。
という事で意識した方がメリットは多いんですよね。
僕が見ていると、逆に意識しないとデメリットが結構あるように感じます。
もちろん実際は喉以外にも意識するべき所はあるし、
ステージに立っている時には喉の事を考えている余裕はありません。
練習の時にしっかり意識しておいて、
最終的には無意識でもコントロール出来るようにまで訓練する必要があります。
意識の置く場所、意識の置き方というのは練習する上でとても大事です。
それで練習の効果がまるで変わりますから。
ただやはり人それぞれやりやすい練習の仕方はあるので、
これが絶対とも言えません。
喉に意識を置くか置かないか、
考え方は様々だと思いますが参考にしてみて下さい(^_^)v
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