発声

その26「声量について」

筋肉の続きで、今日は声量について書こうと思います。

声量を増やすにはどうしたらいいかと考えた時に、

一般的にはお腹から声を出すとか、

腹筋を使うとかお腹の方向で考えたり、

体に響かせるとかそういう考え方が多いと思うんですが、

実は厳密に言うとこれは正しい方法ではないのです。

じゃあ腹筋は使わないのかと言うとそうではないのですが、

それよりももっと大事な事があるのです。

これが理解出来てないと

自分で練習する時も思ったような成果が出づらくなります。

特に長期間に渡るトレーニングの中では大きな差が出てきます。

例えば冷静に考えてみましょう。

もし体に響く事が声量を一番作れるのだとしたら、

体の小さい人は全く大きい声が出せない事になります。

子供では物理的に大声が全く出せないはずでしょう。

でもどうでしょう。

赤ん坊は生まれた時から大声で泣きます。

体が小さくても声量のある方はたくさんいます。

そうやって考えると結びつかない事が多くないでしょうか。

「体の響かせ方を知ってるか知らないかの問題だ」

と言う人もいるかもしれません。

しかし意識的に声を響かせたり響かせなかったり、

または響く場所を変えたり出来るとしたら

それはどこで行っているのでしょうか?

本当はそこが一番大事なのです。

これがしっかり理解しているかしていないかで、

声に対する見方はかなり変わります。

体の響きだけで声を見ようとしても

抽象的な声の見方しか出来ない事が多く、

直接的に声に作用を働きかける事が出来ないので

声のコントロールが自由自在にしづらく、

そのせいで問題の解決が難しくなったりします。

3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド

¥1,620
Amazon.co.jp

初心者から第一線で活躍する上級者まで
東京中野区のボイストレーニングスクール
IPC VOICE STUDIO
◆都内で対面レッスンの他、全国でオンラインレッスンが受講可能です。
レッスンや各種お問い合わせはこちら
◆当スクールHPです。
IPC VOICE STUDIOオフィシャルHP


メルマガだけの最新情報も。あなたの質問や悩みにも答えます。

↓【ボイストレーナーAKIRA公式メルマガ】の登録はこちらから

必須 メールアドレス


【半角英数字】

その25「発声の筋肉」前のページ

その27「声量を増やすために」次のページ

関連記事

  1. 発声

    レッスンでのビブラートの習得率はどのくらい?

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。先日レッスンを希望した方か…

  2. 発声

    今年の目標は決まりましたか?

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。2015年ももう2日目です…

  3. 発声

    その126「先生の考える方向性と自分の方向性が違う場合は?」

    質問: 今ボイトレに通っていて、先生にレッスンを受けていますが、先生が…

  4. 発声

    プロの歌手の人は全く力を使っていないのでしょうか?

    ※メルマガでのQ&Aを掲載しております。【質問】いつも…

  5. 発声

    年齢が高くてもボイトレの効果は出る。

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。ボイストレーニングは他の楽…

  6. 発声

    「声が枯れる」にもいくつも種類がある。

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。たまにレッスンなどで、「声…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. ボイトレ

    歌の上達とボイトレが効率良くなるためにはコツ、ポイントがある。
  2. ボイトレのヒント

    歌が上手くなる!ボイトレや歌における「聴き方」と「考え方」のポイント
  3. ボイトレのヒント

    【完全保存版】発声の仕組みをマスターして、更に魅力的な声になろう
  4. 呼吸

    超簡単な腹式呼吸のやり方。誰でも出来てボイトレに役立つ!
  5. 喉に良いこと

    喉、声の調子が悪い。そんな人が知るべき声の病気とクリニック
PAGE TOP
当HPでは文章の無断転載を禁止しております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。