音域

その50「高い声を伸ばすには?」の続き

さて、高い声を伸ばすためのコツその2です。

細かく書き始めるときりがなくなってしまうので、

割愛しながら書こうと思います。

これは言葉の取り方によっては

非常に誤解の生まれやすい言葉だとは思うのですが、

地声に近い音色で高い声を出す上では「声帯を閉めること」がとても大事です。

「閉める」と言うと、詰まった感じの喉声になるじゃないか!

と思う人もいるかもしれませんが、

そもそも声は喉の中にある2枚の声帯が擦り合わさって鳴るものなので、

擦り合わせるために閉じなければいけません。

声帯は閉まらないと振動が出来ないので音が鳴らないのです。

なので、よく声を太くしたりする意味合いで

「喉を開く」と言う言葉が使われますが、

「喉を開く」と「声帯を開く」は全く別物です。

声を出す時は必ず声帯は閉じなければいけません。

開けているのは口の奥で、声帯ではありません。

これはヴォイストレーナーでもたまに誤解しているので気をつけましょう。

ちなみに閉め方を間違えなければ

声帯が閉まっていても喉声にはならないので安心して下さい。

高い声を出すカギの一つも声帯を閉める所にあるのです。

前回書いた「裏声を鍛える」と言うのも、

一つは裏声の状態で声帯が開かないように鍛える、と言う意味です。

声がひっくり返ってしまったりするのは

簡単に書くと「声帯が急に開く事」によって起こるのですが、

逆を言えば声帯を閉じ続ける事が出来れば

ひっくり返らないように裏声に行ったり、

また、地声と裏声の間で歌い続ける事が出来るのです。

完全な地声だけで高い声を出すのは難しく、

通常は高い音域に行くにつれて声帯の鳴らし方を変えなければなりません。

鳴らし方を変える時(裏声にする時)に

急に声帯が開いてしまうと声がひっくり返ってしまうので、

これを閉まった形を保てるように裏声を鍛えていきます。

という理屈でしたがちょっと難しかったでしょうか。

誤解が起こらないように書こうとすると

どうしても内容がとても細かくなってしまうのでご了承下さい。

声帯を閉めるための実際のメソッドも

文字だけで伝えるのは非常に難しいので、

誤解のないように書けそうなら

いつか簡単なものを載せられればいいなとは思っていますが

出来ればプロのヴォイストレーナーに教わる事をオススメします。

(ただしトレーナーも質が本当にピンキリですので、本気で上手くなりたければ本物に教わりましょう)

次回は裏声で声帯を閉めるためのコツなどを少し書けたらと思います。

では(‘-^*)/

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