前回「喉を開くのは声帯ではありません」と書いたんですが、
今回は「ではどこを開くのか」を書こうと思います。
よく誤解が生まれやすいのですが、
「喉=声帯」と言う意味で使う時と、
「喉=口の奥」と言う意味で使う時があります。
まずはこの2つがしっかり区別出来ないと混乱してしまいます。
これは教えてもらわないと分からない事なんですが、
この2つの説明をしてもらっている人も少ないのが現状です。
とても簡単な例ですけど、
「喉を痛める」・・・これは声帯を痛めると言う意味です。
「喉を開ける」・・・これは口の奥を開くと言う意味です。
また、例外と言うか僕は使わないのですが
よく発声の話をしてる人が使う言葉で
「喉声」と言う言葉があります。
この言葉は定義が非常にあいまいで
何を意味してるのか混乱させやすいんですが、
話を聞いていると「細い声、または苦しそうな声=喉声」
というイメージがあるのだと思います。
さて、話は戻ります。
今回の「喉を開く」場合、口の奥の空間を上下に開けます。
僕が教える時は上の開け方と下の開け方を
いつも別々に教えているので
そのやり方でやってみましょう。
僕らも日常的に「喉を開ける」と言う言葉は使ったりするので、
それに慣れる意味でもその言い方で書いてみます。
ここでは「喉=口の奥」と言う解釈でOKです。
まずは喉の上の開け方です。
上あごの奥、のどちんこのさらに奥の方に
鼻とつながる空洞があるのですが
そこを上に上げていきます。
のどちんこを舌の先で触れようとすると
そこは自然に開くと思います。
次に喉の下の開き方です。
下の開きには舌の動きが重要で、
舌の奥に「舌根」と呼ばれる場所があるんですが
そこを舌に下げていきます。
こうやって上下に開けていくと
空間が広くなるので声が響きやすくなり、
太く重みのある声になります。
さらに声帯周りにかかる余分な力が減りやすくなり
それによって声帯への負担も少なくなります。
上手くいくとあくびのような、太い声になると思います。
これだけでは直接歌にはあまり使えないのですが、
基礎としてはそれが出来ればまずはOKです。
今回はただやり方だけを書いてみましたが、
次回は喉を開けるコツや注意点などを書いていこうと思います。
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