喉を開ける

その9「喉を開けるとは」

前回「喉を開くのは声帯ではありません」と書いたんですが、

今回は「ではどこを開くのか」を書こうと思います。

よく誤解が生まれやすいのですが、

「喉=声帯」と言う意味で使う時と、

「喉=口の奥」と言う意味で使う時があります。

まずはこの2つがしっかり区別出来ないと混乱してしまいます。

これは教えてもらわないと分からない事なんですが、

この2つの説明をしてもらっている人も少ないのが現状です。

とても簡単な例ですけど、

「喉を痛める」・・・これは声帯を痛めると言う意味です。

「喉を開ける」・・・これは口の奥を開くと言う意味です。

また、例外と言うか僕は使わないのですが

よく発声の話をしてる人が使う言葉で

「喉声」と言う言葉があります。

この言葉は定義が非常にあいまいで

何を意味してるのか混乱させやすいんですが、

話を聞いていると「細い声、または苦しそうな声=喉声」

というイメージがあるのだと思います。

さて、話は戻ります。

今回の「喉を開く」場合、口の奥の空間を上下に開けます。

僕が教える時は上の開け方と下の開け方を

いつも別々に教えているので

そのやり方でやってみましょう。

僕らも日常的に「喉を開ける」と言う言葉は使ったりするので、

それに慣れる意味でもその言い方で書いてみます。

ここでは「喉=口の奥」と言う解釈でOKです。

まずは喉の上の開け方です。

上あごの奥、のどちんこのさらに奥の方に

鼻とつながる空洞があるのですが

そこを上に上げていきます。

のどちんこを舌の先で触れようとすると

そこは自然に開くと思います。

次に喉の下の開き方です。

下の開きには舌の動きが重要で、

舌の奥に「舌根」と呼ばれる場所があるんですが

そこを舌に下げていきます。

こうやって上下に開けていくと

空間が広くなるので声が響きやすくなり、

太く重みのある声になります。

さらに声帯周りにかかる余分な力が減りやすくなり

それによって声帯への負担も少なくなります。

上手くいくとあくびのような、太い声になると思います。

これだけでは直接歌にはあまり使えないのですが、

基礎としてはそれが出来ればまずはOKです。

今回はただやり方だけを書いてみましたが、

次回は喉を開けるコツや注意点などを書いていこうと思います。

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