発声

その93「トレーニングの考え方」

発声、歌と言うのは筋肉運動です。

筋トレをした事がある人は分かるかもしれませんが、

筋力トレーニングは、一般的に筋肉に強い負荷をかけて

筋組織を一度破壊し、その後の修復によって強くします。

じゃあ、どんどん負荷をかけた方がいいのだから

ボイトレでも大声出して張り上げればいいじゃないか、

と考える人もいるのではないかと思います。

ところがそうもいかないのです。

まず一つ目は、大きい声を出せば出すほど

声帯の振動状態が不安定になりやすく、

素人は特に声帯にかかる負担も大きくなりやすいと言う事。

もう一つは、大きい声を出せば出すほど

様々な筋肉が力みやすくなってくるので、

本来鍛えたい筋肉を鍛えるのに不都合が生じます。

筋トレは「鍛えたい部分」を狙って鍛えるためには

他の筋肉が動かないように注意しなければいけません。

そうしないと鍛えたい部分が動きにくくなってしまうのです。

そのためには適度な声量で行う方が効率良く、

やみくもに大声出していても上手く行きません。

また、声を張り上げてばっかりいると言う事は

一つの筋肉の動きだけを繰り返すと言う事で、

強い声を出す事がクセになってきます。

歌を上手く歌いたい、良い声で話したいと言う場合には

自由自在で柔軟な表現が出来る必要が出てくるんですが、

そのためには様々な声を出したり

「俊敏に声を変化させるトレーニング」が必要になり、

大きい声だけ出せればいいなんて事はないのです。

ボイトレは大声で行うというイメージはありますが、

それは一昔前のやり方のものが多いです。

内容によっては大きな声を出さなければいけないメニューもあるのですが、

全てのメニューで行う必要はなく、大声で行うトレーニングは一部です。

基本的にボイトレで声量は上がっていくものなんですが、

そのために必ずしも大声を出す必要はない、いうのをと覚えておいて下さい(‘-^*)/

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