ボイトレ

体を鍛えると声が出にくくなる?

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【質問】

こんにちは。いつもツイッターを見させていただいています。
とても勉強になっています。

今回は体の筋肉と声について質問です。
以前テレビで〇〇さんが、
上半身の筋肉を鍛えたら声が出にくくなったと言っていました。

声帯と体の筋肉がつながっていて鍛えすぎると引っ張られるとか。
その事に着いてもう少し詳しくしりたいです。

私の好きな歌手の方が年々むきむきになり
裏声に変わる時の一部の音があまり綺麗に出なくなっているように感じます。

高音に変わってしまえば美しい声なのですが、
一部の音だけがあまり美しく響かないのです。

筋肉を鍛え過ぎか気になっています。
よろしくお願いいたします。

いつもありがとうございます。
 

【回答】

発声には体の様々な筋肉が関与しています。

歌や発声で使う肺、声帯や舌、喉頭、共鳴腔などを動かし操作しているのは
その周囲にある多くの筋肉です。

特に首、喉頭にある内外喉頭筋群の状態や動きによって
声の音色や出方は大きく変わると言われています。
 

さて、体の上半身の筋肉を鍛える事と
声の出しやすさ、出にくさに関連性があるのかというご質問ですが、
あるかもしれないしないかもしれない、という答えになるでしょうか。

関連している可能性はあるのですが、
それを完全に裏付ける信憑性の高いデータは今の所ないように思えます。
 

発声の筋肉の個々の動きや役割は
医学的には全て定義付けられていますが、
実際の歌唱や発声では筋肉を協調させながら
共鳴腔、声帯、喉頭、舌などを複雑に動かしたり
声に対して非常に多彩な変化をもたらします。

それらの細かい動きと歌声への影響について
仮説や予想は私も含め様々な方が立てていますが、
医療機器、測定器を使ってきちんと細かく証明したエビデンス、
信頼出来る実証結果があるわけではないのです。
 

発声には沢山の筋肉が関与していますが、
筋肉以外にも様々な要素が絡んできます。

さらに声帯が見えない場所にあり、
また小さな楽器のためわずかな力でも影響を受けてしまいます。

そのため、

「Aに影響を与えたのはBである」

と結論付けるのが難しいんですよね。

ご質問ではあるシンガーの歌声が裏声に変わる時
一部の音が奇麗に出なくなっているとの事ですが、
それが果たして上半身を鍛えている影響でそうなったのか、
それとも体を鍛えていなくてもそうなっていたのかは
例えば私が実際に目の前で歌声を聴いたとしても判断出来かねる所です。

また、シンガーで体を鍛えている方は他にもたくさんいると思いますが、
では上半身を鍛えたシンガーが全員
裏声や高音が出にくくなったりしているのか?というと
そうではないように私には見えます。

体を鍛え上げていても素晴らしい歌声のアーティストもいますし、
体を鍛えているアスリートでも綺麗な歌声をされている方もいますよね。
 

ですので体を鍛えた結果ではなく、
体を鍛えた時期に別の原因が働いて声が出にくくなった
という可能性も考えられます。

声の問題は声帯や共鳴腔などの器質的な問題、
筋肉の機能的な問題、精神的な問題などあらゆる要素が関わります。

どれが作用しているのかは外からは特定が難しく、
また本人自身でも特定が難しかったりします。

ただはっきりと特定が出来なくても
ボイトレや心身の改善などで問題解決することは多々あるので、
ご質問に出たそのシンガーの方も
トレーニングなどで今後より素晴らしい声になるといいですね。

参考にしてみてください。

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