ボイトレブログ　～ボイストレーナーAKIRA公式Blog～

※メルマガでのQ&Aを掲載しております。

【質問】
心地よい声を気持ちよく出すには？

イメージとしては
心地よい声・・・私や聴く人の身体に響く声、
　　　　　　　　聴いている人がリラックスできる声
気持ちよく出す・・・どこにも負担なく楽に声を出せる

【回答】
声帯は非常に小さな楽器なので、
鳴らす力加減や形をわずかに変えるだけで
音の響きは変わってきます。

ほとんどの方の声帯には
心地よい声を出すポテンシャルは
備わっているはずですが、
ただどんな声にしても狙って出すためには
必要な能力が二つあります。

一つ目は

「自分の声がきちんと響いているのかどうか」
「この響きでいいのかどうか」

などを判断できる耳です。

そしてもう一つは、
自分の喉がどういう状態、力加減の時に
どんな音が出ているのかを判断、記憶する体感覚です。

この両方が備わっていると

「出してみるまでどういう音になるか分からない」

がなくなり、

「こういう風に出せばこういう音が出る」

という状況が当たり前になってくるので
狙った声を確実に出しやすくなってきます。

ちなみにどこかに負担がある場合ですが、
まずその近辺に強い力みや
硬さがある可能性が考えられます。

それがお腹周りや胸であるなら
呼吸時に力を入れ過ぎていたり
呼吸に何か無理があるかもしれません。

またはその負担が喉であるなら
声帯に不必要な力がかかっているかもしれません。

響く声を出すためには
あまり強い力は必要ありません。

世の中には力を使う発声法もあるのですが、
力を使わない方法もあるので私は様々な理由でそれを推奨しています。

他にも例えば風邪をひいていたりアレルギーなどで
声帯が炎症していたり器質的な状態変化があることで
声帯への負荷が大きくなっているなどの可能性もあります。

状態を見てみたりヒアリングしてみないと
原因を特定することは難しいです。

でも負担がかかるには必ずその原因があるので
それが分かれば負荷を極力減らしていくことが可能です。

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