ボイトレ

歌の上達とボイトレが効率良くなるためにはコツ、ポイントがある。

こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。

今回は歌の上手い下手や上達のしやすさという部分について少し書いてみました。

皆さんのレベルアップのきっかけになればと思います。

目次

上手な歌ってなんだろう?

ちょっとした差で、あなたも歌が上手く歌えます

どうすればもっと歌が上手くなれるんだろう…
どうすればプロみたいに歌えるんだろう…

こんなことをあなたは今までに考えたことはあるでしょうか?

ちなみに昔誰よりも歌が上手くなりたいと思っていた私は、
こんなことを四六時中考えてボイトレをしている人間の一人でした。

歌が上手くなりたいと思う方ならきっと一度は考えたことがあるだろうと思います。

プロの歌を聴いて心を動かされたり、
歌の上手な友達を見てうらやましいと感じたりすると、
同じように気持ちよく歌えたらいいなぁなんて思いますよね。

でもそうは思っていても、
「じゃあどうしたら上手くなれるか」というのは
考えていてもなかなか正しい答えには辿り着けません。

これが分からなくて悩んでしまっている方は世の中にたくさんいます。

『上手な歌』と一言でくくっても、正解は一つではありません。

歌の評価というものは、時代の流行や人の価値観、好みによって大きく分かれるため、
その分かれた数だけ上手な歌の答えもあるのです。

ダイナミックで上手な歌もあれば、静かで優しい上手な歌もあります。
繊細な上手な歌もあれば、荒っぽい上手な歌もあります。

このように正解が一つではないというのは芸術の面白さでもありますが、
面白さであると同時に世の中の多くの方の歌の上達を悩ませてしまう要因の一つでもあります。

でも、実は上手い歌を歌えるようになるための法則は存在します。

上手な歌というのは何の法則もなしに上手く聴こえるというものではなく、
何かしらの理由があって上手く聴こえてきます。

逆に上手く聴こえない歌というのも、
ちゃんとした理由があって上手く聴こえないものなのです。

これらの理由が分かってしまえば、
あなたは最短距離で歌が上手くなることが可能です。

歌が上達してくると実感するのですが、
上手な歌とそうではない歌というのは大きな差のように見えて
実は本当にちょっとした差だったりします。

そのちょっとした差が歌の上手い下手を分けてしまうのです。

上手くなれる方法を少しずつ取り入れていくだけで、
あなたの歌の魅力はどんどんアップしていきます。

歌を上手く聴かせるためにはコツがある

歌が上手に聴こえるには必ず理由があると書きました。

私はボイストレーナーとして今までたくさんの方の歌を改善してきましたが、
その中で『上手な歌に聴こえるコツ』というものをたくさん発見しました。

上手に聴かせるコツがあるのですから、
もちろん下手に聴こえてしまうコツ?というか法則もたくさん存在します。

これらのコツやルールが分かっていると、

「こういう歌を歌う人はここをこう変えれば歌が上手くなる」
「この歌のここが全体の印象を悪くしてしまっている」

という細かいポイントがはっきり見えるので、
短期間でも確実に歌を大きく改善させることができるのです。

始めは人並みの歌しか歌えなかったような方でも、
ボイトレによりプロと大差ないレベルで歌が歌える所まで変わっていく姿を、
私はレッスンをしながら目の前でたくさん見てきました。

もちろん音痴がコンプレックスになっていた方がそれを克服していく姿も、です。

歌が上手くなってくると本人の気持ちもどんどんノッてきます。
自信が付いてきて心も明るくなるし、
何より歌が楽しくてしょうがなくなっていくようです。

歌が楽しくなってくると、歌のことを考える時間が増えます。
そして歌の練習もしたくなってくるため、相乗効果でどんどん上手くなってきます。

私のボイストレーニングで人生が変わったと仰ってくれた方もいます。
このブログを通して、少しでも多くの歌で悩んでいる方のお役に立てたらいいなと思っています。

歌を才能で決めつけない

「音痴は直らない」なんて言う方もいます。
「歌の上手さは生まれつきだ」と思っている方もいます。

本当にそうでしょうか?

音痴にもさまざまなタイプがいます。
耳が原因の方もいらっしゃれば、音感やリズム感に問題がある方もいます。
発声に問題があって上手く歌えない方もいます。
さらに別の原因を持つ方もいます。

音痴を細かく分類するとかなりのタイプに分けることができるのですが、
それら全てが改善不可能かというとそんなことはありません。

私はそれらのうちの多くは改善可能だと思っていますし、実際に改善して音痴を直してきました。

私が思うに、歌の上手さは生まれつきや才能だと思っている方のほとんどは、
「努力と練習で上手くなった例をあまり見たことがない」というだけなのだと考えています。

確かに昔私がボイストレーニングを習う生徒だった頃、
必死に練習をしているのに上手くならない仲間をたくさん見てきました。

そして私自身もその上手くならない生徒の一人だったと思います。

でもあれから時間が経って今分かるのは、
歌を練習しているのに上手くならないという状況には、
トレーニングのやり方が良くなかったり優れたコーチから正しい指導を受けていなかったり、
何かしらの理由や問題があったのです。

歌で何か悩んでしまったり上手く問題が解決しないと
「自分には才能がないんじゃないか」と考え込んでしまいますよね。

もちろん世の中には才能に恵まれた素晴らしい歌手の方はいらっしゃいます。
何となく歌っているだけで上手く歌えてしまう羨ましい方もいるものです。

ですが、そうではないけど必死に努力して素晴らしい歌手になった方というのもたくさんいます。

結局才能があるかないかというのは、
やれる所までやってみないと分からないものです。

今あなたが上手く歌えなかったとしても、
それは別に今後あなたがずっと良い歌が歌えないということにはなりません。

今あなたが歌で何か悩みを抱えていても、
それは別に今後あなたがずっとその悩みを解決できないということにはなりません。

歌はコツを掴めば変わることができます。
正しいトレーニングを行えば確実に上達することはできるのです。

ボイトレや歌の練習はいつも前向きな気持ちとワクワク感を持ってトライしてみましょう。

要領が掴めればたった10分でも歌は良くなる

歌というのはたくさんの要素が絡んでいるので複雑に見えますが、
上手く聴かせるために必要なコツは実はそんなに多いわけではありません。

歌を上手く歌えなくて悩んでいる方でも、
要領よく学んでいけばいくつかのコツを取り入れるだけで歌の中身はどんどん変わります。

発声を鍛えていくには時間がかかるケースもあります。

でも歌の技術的な面に関しては、
やり方を知らないせいで上手くいっていないケースが多いため、
ポイントが分かれば短時間でも歌のクオリティは変わってきます。

そう、その気になれば10分で歌が上手くなることもできるのです。

この『歌のコツ』というのは自分の思いもよらない所にあったりするもので、
自分だけで探そうと思うと年月がかかってしまうこともあります。

私のボイトレレッスン受講者の中には歌の経験の長い方もいらっしゃいます。

大抵の受講者の方は自分の歌に伸び悩んで私のスタジオに来られるわけですが、
レッスンを続けて受けて頂いていると
今までに感じたことのないペースで自分が成長していくので、
そこでいかにコツを掴むことが大切かを実感していくようです。

また、今まで自分が数え切れないほど聴いてきた歌の中にも、
自分がまだ気付いていないテクニックが詰まっています。

それらを教えてあげた時に、
そしてそれが歌を上手くするカギになっていることを知った時、
皆さん目からウロコが落ちたと仰ってくれます。

歌を要領よく上達するにはそのカギをどれだけ速く知るか、
そしてそれを実践できるように習得していくかが大きなポイントだと思います。

あなたの上手な歌のイメージってどんな歌?

さて、ここで一つ考えてみましょう。

あなたが思う『上手な歌』ってどんな歌でしょう?
または『人を感動させるような歌』ってどんな歌でしょう?

なかなか答えが出ない場合、「うーん…」と考え込む必要はありません。
今までに自分が感動した歌について思い出してみましょう。

きっと過去に一度は誰かの歌に感動したことがあると思います。
プロの歌でも良いし、アマチュアの歌でも自分の知り合いの歌でも何でも構いません。

あなたの頭の中に何が浮かんでくるでしょうか。

人それぞれどういう感じ方をするかは違うと思いますが、
上手な歌、感動的な歌を聴くと人は大体こんな感じの印象を持つのではないかと思います。

・聴いていて心地よい
・歌から感情が伝わってくる
・カッコいい
・周りの空気を変えてしまう

歌の好みや価値観は人によって様々です。

勢いのある強い声が好きな方もいれば、
そうではなく優しい声が好きな方もいます。

深みのある声が好きな方もいれば、
逆に軽い感じの声が好きな方もいます。

難易度の高い歌に感動する方もいれば、
シンプルな歌の方が感動するという方もいます。

勢いのある強い声が好きな人はそういう歌を聴けば上手いと感じるでしょう。
そういう歌が好きな方にとっては逆にささやくような歌を上手いと感じにくかったりもします。

深みのある太い声が好きな方は太い声の歌を聴くと上手いと感じやすいし、
軽い声をあまりよく思わないという方もいます。

これらはどれかが間違っているというわけではなく、
基本的には全てその人の価値観であり一つの正解です。

このように単純に『歌が上手い』と言っても、人によって色々な答えがあります。
価値観の数だけ正解があります。

生徒の方で「先生はどういう歌を上手いと思いますか」と聞いてくる方もいますが、
「私は私の好みに偏った見方をするから、別にそれが正解ではないよ」という話をします。

人の好みというものはその時の気分や、
その時期によっても変わってしまうようなとても曖昧なものです。

人それぞれ歌の上手い下手の基準が違うように、
一概にこう歌うのが正解ですという答えがあるわけでもありません。

あなたがどんな歌を上手だと思うかは自由ですので、
絶対にこうでなければいけないという訳でもありません。

あなたはどんな歌を上手だと感じるでしょうか。
どんな歌があなたの心を魅了してくれるでしょうか。
そしてあなたはどんな風に歌を歌いたいと思っているのでしょうか。

それらのイメージを明確に持つことで、
あなたがこれから行うべきトレーニングの方向性も見えてきます。

歌の難しさと面白さ

私たちは声は生まれ持ってからずっと自然に出しているため、
身近過ぎるせいでその特徴をあまり知らなかったりします。

歌には他の楽器と大きく違うポイントがいくつかあります。
その違いが歌の難しさをより引き立て、そして歌を魅力的で面白いものにしています。

ピアノやギターなどと比べてみると分かりやすいのですが、
声と他の楽器の「楽器としての大きな違い」として挙げられるのは、
一つは『言葉が入る』という点です。

言葉という要素が増えることで音はより複雑なものになり、
他の楽器よりも音の分析を難しくしています。

また、もう一つの大きな違いとしては、
『楽器が自分の肉体の一部であり、見えない場所にある』という点です。

声帯はのどの中にあるため、医者などでなければ形や動きを簡単には見れません。
形が見えないので悪い声の出し方、良い声の出し方が細かく確認できないのです。

また、人それぞれ生まれ持った楽器の形に個体差が大きいので、
それも楽器としての性質を分かりにくくしてしまっている原因になっています。

でもこれらには逆に良い面もあります。

まず言葉が入ることによって歌手の感情はとても伝わりやすくなるため、
歌は他の楽器と比べてより人に身近で感動させてくれる音楽となります。

そして楽器が体の一部であるために、
楽器をわざわざ持ち歩いたり用意することなくいつでも歌い始められます。
この手軽さも歌の魅力の一つです。

また、楽器が肉体の一部なので、
自分で楽器の形を大きく動かすことができます。

つまり音色や質感の変化の自由度が他の楽器よりもずっと高いのです。

自分の肉体の一部であるためみんな個々に形が違うのも魅力的です。
自分のオリジナリティを非常に表現しやすいのです。

これらは全て歌の面白さを大きく高めてくれています。

歌は本当に楽しいものです。
歌うだけでももちろん楽しいですが、ボイトレなどで上達するともっと楽しくなります。
積極的に歌のレベルアップにチャレンジしていきましょう。

歌が上手くなりたいなら近道を探そう

歌を勉強するというのは楽しいことですが、
しっかり学ぼうとすると悩むことも出てきます。

今は昔と違い、書籍やネットから歌や声に関する情報を得ることはできますが、
その情報も非常に様々なものがあり量も膨大にあります。

質の良い情報もあればそうではない情報もあるので、
どれが正しいのか、何を信じて良いのかという判断が難しく混乱してしまいやすいのです。

そして気をつけなくてはならないのは、
間違った価値観でいくら練習をしていても一向に上達しない可能性があるということです。

その方の発声や歌の状態に対して適切な方法であればどんどん上達していきますが、
そうではない方法を行っているためになかなか上達しないというケースの方もいらっしゃいます。

せっかく時間と労力をかけて練習するのであれば、みんな効果を出したいですよね。

もし何が正解なのかが分からなくて悩んでしまうようなら、
自分が信頼できると思う方の発信する情報に注目してみるのもいいでしょう。

ちなみに私がブログや書籍の中で載せる情報については過激な表現や断定的な言い回しはありませんが、
その分できるだけ医学的にも信頼度の高いものや
大多数の方に効果の出やすいメニューを入れるように気を付けているので、
内容ついては信頼していただけたら嬉しいです。

また、自分だけで闇雲に練習をするよりも、
正解をちゃんと知っている専門家(ボイストレーナーなど)に
直接教えてもらうというのも良い方法だと思います。

私も経験があるので分かりますが、独学はなかなか簡単ではありません。

専門家が正しく指導してくれれば目指す方向がブレないので、
一人で練習をするよりも時間はかかれどはるかに早く目標に辿り着けるはずです。

その場合はあなたと相性の合う、正しく教えてくれる先生を探すようにしましょう。

いずれにしても、『コツを知る』ことは歌を上達するためには何よりも大切です。

良質なコツをどれだけ深く知れるかが、
あなたが歌う歌の未来を大きく変えることでしょう。

もしあなたが上手くなりたい気持ちを強く持っているのでしたら、
コツやポイントを知ることに対する努力は惜しみなくしていくといいと思います。

まとめ

・上手い歌、上手くない歌には必ず理由と法則がある。

・コツややり方が分かると効率良く歌が上手くなれる。

・歌は他の楽器よりも複雑で面白いもの。

・相性の合う先生を見つけよう。

終わりに

今回は歌の上手い下手、コツやポイントを知ることで上達速度が変わることについて書いてみました。

全ての分野において、最適な学び方があります。

ただ学んでいてもいいですが、
それを要領よく学んだり実践していくことでさらに効果や結果が出やすくなることでしょう。

あなたの理想の発声、理想の歌に近づけるためにお役立てください。

細かい疑問、質問、もっともっと歌を上手に、素敵に歌いたい、などあれば、体験レッスンやオンラインレッスン、書籍もありますので、お気軽にお申し込み下さいね。

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