【質問】
AKIRAさんこんにちは!
いつもブログ拝見させて頂いてます。
質問を一つさせて頂いても宜しいでしょうか。
私はメジャーデビューの経験もあり、
プロボーカリストとして7年程生計を立てています。
長時間のライブも問題なく歌えていたのですが、
先日喉の調子が悪くなったのをきっかけに病院へ行くと、
なんと声帯結節が見つかりました。
病院の治療で回復したものの、
過去に喉のトラブルは一度もなく、
ボイトレもして自分で発声は良いと思ってただけに、
結節になってしまった事実にショックを受けました。
AKIRAさんに質問です。
発声は良い人でも声帯結節になるのか、
どうすると絶対に結節にならない喉を作れるか。
ご回答宜しくお願い致します。
【回答】
ご質問ありがとうございます。
過去に声帯結節を作られたという事ですが、
治らずに長期化して長引く可能性もある中で
文章を見る限りとりあえず完治されたようなので良かったです。
声帯結節ですが、
出来る要因がいくつもあるため
発生原因の特定は難しい所があります。
それが発声の問題にあるのか、
年齢的な問題なのか、
季節の問題なのか、
歌う環境の問題なのか、
喉の不調が問題なのか、
その他体調の問題なのか、
またそれらの問題が複数重なった可能性など色々考えられます。
それぞれの問題がどういう影響を与えるのか、
どうするとその問題のリスクを減らせるのかを細かく書いていくと
もの凄い文字数になってしまうので、
それについては割愛させて頂きますね。
基本的な事をお伝えしていくと、
声帯の振動は高音になればなるほど振動数が増えるため
声帯粘膜表面への負担がかかります。
クリニックで声帯結節を診断される患者の大多数が女性であるのも、
男性よりも女性の方が声が高く負担がかかりやすいから、という理由があります。
また、声帯は強くぶつかる方が負荷がかかるので
力んで固めたような発声を続けると
柔らかく振動している状態と比べて負担も大きくなります。
声帯への負担が少ない発声に変わると
結節やポリープが出来る可能性は減らせるので、
ボイトレで負担の少ない発声作りは必要ですが、
先ほど書いたように、
結節やポリープが出来るかどうかは
その他にも様々な要因が関係しています。
ですのでそれぞれの要因を見ながら
トータルでよりリスクを少なくしていく考え方がベストだと思います。
仕事に影響する事もあるので
オープンな方もいれば非公表にしている方もいますが、
実際に声のプロフェッショナルやボイストレーナーでも
結節やポリープを作ってしまう事があります。
自分は良い発声だと思って油断していたら
ある日結節やポリープが出来てしまう、
なんて悲劇が起こる可能性もあるので
調子が良いと思っていても注意は必要ですね。
一つ間違いなく言えるのは、
発声を鍛えて磨いていく事で負担を減らす事は出来ますが、
発声時の声帯の負担を完全なゼロにする方法はありません。
ですのでどんな人でも発声している限り
結節やポリープを作るリスクが少しはあるという事を頭に入れて、
そのリスクを普段から減らす注意をしていくと良いでしょう。
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