今日は結節についての話です。
声帯結節は皆さんご存知でしょうか?
ちょくちょくこのブログでも紹介していますが、
声帯にかかる過度の刺激などで、左右の声帯にタコが出来てしまう事です。
タコが出来てしまうとその出っ張りのせいで
左右の声帯がしっかり合わさらなくなるので、
思うように声が出せなくなってしまうのです。
結節が出来てしまうと、
・声量が落ちる
・声のかすれが増えてしまう
・高い声が出せなくなる
このように様々な弊害が起こります。
さて、うちの教室の生徒で、
結節がある状態でレッスンに来られて最近手術で治したという方がいます。
結節が「ある」と「ない」で具体的にどこまで変わるのかというのを
今回しっかりお目にかかる事が出来たんですが、
これが非常に面白い結果になりました。
高音に関しては、結節がある状態よりも、
結節がなくなった状態ではなんと約1オクターブ高い声が出せるようになりました。
声のかすれ(嗄声)は全くなくなり、
それに比例して声量や声の響きもかなり増しました。
声帯の合わさりが良くなる事で声の動きも軽くなりました。
という事で、手術の前後で約2ヶ月ボイストレーニングを休んでいたにも関わらず
僕が見る限りは明らかに雲泥の差でした。
結節自体の大きさや発声の仕方によって
結節が「ある」「ない」の差がどれだけ出るかは違うと思いますが、
いづれにしてもやっぱり結節は絶対に作らない方が良いようです。
結節があると物理的に声帯を閉める事が出来ないので、
トレーニングによる開発にも限界があります。
それを声を出して何とかしようとするよりは、
結節を消す方法を考えた方が断然良い結果が待っているという事です。
結節を作らないようにする方法としてのボイストレーニングは効果が高いんですけどね。
結節は一度作るとクセになったりしやすいですが、
結節が出来てしまった時に簡単に治せるのかと言うと
治療によって色々と生活に制限がかかるので、
やっぱり初めから作らないに越したことはない、と思います。
声を出していてよく喉に疲労や痛みを感じやすい方は、
少し注意をしておくといいと思います。
ではでは(^_^)v
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