生徒とのレッスンの中でこういう話をたまにしたりします。
色々例はあるんですけど、分かりやすいのは子供の歌です。
例えば子供の歌は、よほど訓練された場合というのを除くと
抑揚もないしぶっきらぼうで音程も適当だと思います。
でもじゃあそれを聴いて、「音程が悪いから聴けない」とか
マイナスの評価にはなるのかと言うと、ならないですよね。
そういう歌にも聴き手は心が動かされるし、
多くの場合は「子供らしい歌」という見方になるんじゃないかと思うんです。
もう一つ例を出すと、外国人の方が日本語で歌を歌ったりしていると、
発音がおかしい事がよくありますよね。
じゃあ日本語の発音が悪いから、
「この歌手はまだまだだな」「こんな日本語じゃ聴けない」
という評価になるのかというとそうもならないですよね。
これも外国人らしさという見方になるんじゃないかと思います。
子供が大人顔負けの超絶テクニックと発声で歌を歌っていたり
外国人が完璧な日本語の発音で歌を歌っていたら、
それはそれで話題性は出るでしょうし
他の人に簡単には真似できない素晴らしい事なんですけどね。
でも上記の子供らしさ、外国人らしさは失われてしまいます。
こういった部分から考えていくと、
僕は「歌は必ずしも正確で完璧である必要はない」と思うんです。
正確な歌でなくても自分の魅力を出す事は出来るし、
完璧な歌でなくても人の心を動かす事は充分に出来ます。
もちろん本人がどういう歌を歌いたいのか、
どういう歌を歌わなければいけないのかにもよります。
「もっと正確で完璧なものにしたい!」と強く思っている人もいます。
正確で完璧な歌でないといけない場合もあります。
そういう人は是非そういう歌を目指していきましょう。
でも完璧なものだろうがそうじゃなかろうが、
どんな歌でも自分が歌った歌というのはまぎれもなく自分だけの歌なんです。
自分が歌った歌は全て、
自分の作品であり、自分の表現であり、自分の芸術なんです。
そこには必ず「自分らしさ」があり、「自分だけの魅力」があるはずなんです。
自分の歌に自信がない人も、しっかり自信を持っていきましょう!(‘-^*)/
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