さて、スポーツや楽器演奏と同じく、声を出すにも脱力は大事です。
とは言っても「気の抜けた声で歌え」と言う事ではありません。
この辺も言葉の伝え方が難しいんですけどね(;^_^A
不必要な力を抜く、と考えてもいいと思います。
脱力が必要な理由はたくさんあるんですが、
特に「喉の脱力」で主なものを書いていきたいと思います。
・声帯の負担の軽減
声帯は振動して音が鳴るものです。
声帯への力のかかり方によっては振動が力で邪魔されて、
逆に声(音)が出づらくなったり
声帯同士のぶつかりが強くなって声帯にかかる負担が大きくなります。
・コントロールの上達
いつも百発百中の歌を歌おうと思った時は
正確なコントロールが必要になりますが、
それには細かい力加減の調整が出来ないといけません。
頭から正確な指令を出すための「余裕」という面でも、
「微調整のきく動きやすい喉」という面でも、
それは力んでいると難しいと言われています。
・発声の筋肉の負担も減らす
喉は楽器演奏と同じように筋肉で動くものなので、
当然使えば使うほど筋肉は疲れてきます。
余計な力が入っているほど疲れるのも早く、
また疲労が重なると回復にも時間がかかってしまいます。
逆に効率良く筋肉を使うと疲労も減るので、
スタミナと言う面でも脱力は重要です。
・トレーニングの効率を上げる
いらない場所に力をかけることで本来動かしたい場所が動きにくい、
または動かない状態になってしまう事があります。
これは特にトレーニングをする際に大きな弊害になってくるので、
鍛えたい場所を狙って鍛えるためには
喉や喉周辺がフリーな状態の方が望ましいです。
全ての力を抜いてしまうと腑抜けた声になってしまいますが
「発声や歌に支障がない」最低限の範囲で
可能な限り発声に不必要な力を抜いていく事で
どんどん発声は楽でスムーズなものに変わってきます。
これはどれだけ大きな声や強い声に対しても同じように言えます。
プロの歌手の方などの声はパワフルに聴こえても
実際は喉は楽に出している、という方が多いと思います。
負担の大きな発声では喉が持たないし、活動に支障が出ちゃいますからねf^_^;
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