前回の記事で「発声の理屈は勉強した方がいい」と書きましたが
もう一つ考えなければいけない事があります。
発声の理論だけでもちゃんと知ろうと思うとかなりの勉強量があります。
正しい理論はもちろん、世の中にはどういう流派がありメソッドがあり
良いと言われるメソッドは何が良いのか、
悪いと言われるメソッドは何が悪いのか・・・、
これらを深くしっかり勉強して知っておくのは大事な事であり
また、とても良い事だと思います。
ただ、実際の指導の中では発声の理論を知っているだけでは
不十分な場合もあるという事です。
例えば人前で歌う生徒に対して指導するには、
レッスンの中で発声だけを教えているよりも
歌の内容、方向性やテクニック、ステージングやメンタル面など
歌やステージの中に含まれるトータルを見ながら伸ばしていく方が
生徒に対してより大きな結果を出してあげやすいです。
もちろん「私は○○しか教えません」
というスタンスのトレーナーもいらっしゃいますから
そういうやり方の場合はそれでも問題ないんですけどね。
また、声帯に関する病気や特性などを詳しく知っていると
声を聴いた段階でその人の病気を察知出来たり、
その生徒のために出来ることがより増えます。
ですので「その人がどういうトレーナーでありたいか」にもよりますが、
トレーナーとして勉強しておくといい分野は一つではなく
このようにいくつも存在するんです。
そしてもう一つ。
人の心と声は結び付きがとても強いので、
生徒に心を開放させる事も何より大切だったりします。
心を萎縮させてしまうと生徒が本来出せる力も出せなくなりますから。
レッスンは基本的に人と人との関わり合いになってくるので、
・生徒の心を開放させてあげる事が出来るかどうか
・生徒に信頼してもらうための人間的な魅力があるかどうか
こういう部分もとても重要だと思います。
この辺は元々の性格、素質や向き不向きもあるでしょうが、
方向が正しく向いていれば
後天的に伸ばしていくことは充分に可能だと思います。
それぞれをしっかり深く勉強をして身に付けていくと
より幅広いタイプの生徒に対応出来るし、
また、生徒の可能性を大きく広げてあげる事が出来ます。
、、、とまぁこうやって書いてみましたが、
ここに書いた事だけでも学んでいこうとしたら時間がたくさん必要ですので
少しずつ勉強してステップアップしていけばいいと思います。
とりあえず、もしせっかく発声の理屈を学ばれるのであれば
良いトレーナーになるために他にもこういう勉強分野がある事を
頭に入れておくといいと思いますよ(o^-‘)b
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