今回は発声の筋肉・・・の前に
最近続けて聞かれたことがあるので
それの話をしようかな、と思います。
たまに生徒や相談者に
「歌が上手くなるのに何か役に立つ書籍はありますか?」
「書籍などでもっと勉強した方がいいでしょうか?」と聞かれます。
役に立つ書籍もあると言えばありますし
それで勉強するのも良いのですが、
正直僕個人の考えとしては、
もあい本気で上手くなりたいと思うのならば、
「直にレッスンを受ける事に勝るものはない」と思っています。
なので様々な事情でその人がそれを出来ない場合はしょうがないですが、
上手くなりたいと強く思っている人に対しては
通常は誰か信頼出来る人にレッスンを受ける事をオススメしています。
良いレッスンの何よりも最大のメリットは、
「自分ひとりじゃ絶対気付けない事」を知れることです。
そしてそれは学ぶ期間が長ければ長いほど深く理解できます。
練習もただやみくもにこなしているより
ピンポイントで練習した方が効率が良く、
良い練習をする事での成長率は飛躍します。
逆に効率の悪い練習、
間違った練習をしていると効果が出なかったり、
悪い方向に進んでしまう事も少なくありません。
しかもここで問題なのは、
一人でやっていると間違った方向に進んでいても
それに気付かないと修正出来ずに
そのままずっと進んでしまうと言う事です。
書籍に書いてある内容を表面的に理解するだけならともかく、
著者の伝えたい事を正しくちゃんと理解するのは
ただ読むだけではかなり難しいと思います。
それは著者と読み手の感覚や常識に
違いがあるからだと思います。
著者の伝えたい内容を正しく知るには、
言葉の一つ一つをどういう意味で使っているのか、
そこまで理解していかないといけません。
同じような事を今までに誰かに教わっていたり
長い期間勉強した事がある人ならともかく、
そうではない人はやっぱり誤解して
理解してしまう事が多いと思います。
(でもそれはしょうがないんですけどね・・・)
そして大体の書籍の場合、
多数の人に当てはまる発声状態を基準にして書いていますが、
それがあなたに当てはまるのかと言うと
必ずしもそうでない事もあります。
特に人によって発声状態は細かく見ると本当に様々なので、
本当にその人にあったトレーニングや注意点も人それぞれ違います。
器用な人は書籍から重要なメッセージを読み取り
練習して上手くなる事が可能ですが、
自信がない人は直に教わってみた方が無難だと思います。
とこうやって僕も色々書いてみたのですが、
書籍を否定しているわけでは全くありません。
ただそれだけで補うのにはどうしても限りがあるという事。
そして誤解したまま理解していく可能性もあるという事。
これが言えると思います。
それはこのブログに対しても、です。
そのリスクを理解した上で書籍を買う分にはいいと思います。
書籍はどちらかと言うと「歌を上手くしてくれる」と言うより
「知識を増やしてくれる」役割である事が多いので、
そういう目的で使ってみるのもいいと思います。
このブログもそういう役割として利用してくれればいいなと思ってます。
ただ複数の流派の違う書籍を読む場合、
それぞれ言ってる事がバラバラだったりして
読み手はどれを信じればいいのか惑わされやすいです。
その辺にも注意してくださいね。
3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド
¥1,620
Amazon.co.jp
東京中野区のボイストレーニングスクール
IPC VOICE STUDIO◆都内で対面レッスンの他、全国でオンラインレッスンが受講可能です。
レッスンや各種お問い合わせはこちら
◆当スクールHPです。
IPC VOICE STUDIOオフィシャルHP
この記事へのコメントはありません。