発声

その27「声量を増やすために」

最近更新が少し遅れ気味でスミマセン。。

今仕事がとにかく忙しくて(汗)

今後も今まで通りのペースでの更新を目指していますので

どうぞよろしくお願いしますo(^▽^)o

さて、前回「声量を作るのは何か」と言う話をしたんですが、

その続きを書きたいと思います。

声が出る簡単な仕組みはコラムの「その8 」で書いたんですが、

この中の「声帯を閉じる」というのが

声を出すのにとても重要だと書きました。

これは声量を作る上でも同じことが言えます。

声は響きを作る事も大切なのですが、

それ以前に声帯をどれだけ振動させることが出来るか、

閉めることが出来るかがさらに重要になります。

ここでちゃんと音が鳴ることによって

その出音はしっかり響くことが出来ます。

逆に声帯がしっかり鳴っていない中でいくら音量を出そうとしても

元の音が小さいわけですから理屈的に難しいのです。

では、声帯はどうしたらよく振動してくれるのかですが、

まず一つ、声帯は閉まらないと振動しません。

空いていると息が漏れてしまうのです。

なのでトレーニングでこの閉める力を強くする、

もしくは閉める筋肉がきちんと働くようにしていきます。

ただ気をつけなければいけない事として、

じゃあとにかく閉めればいいのかと言うとそうでもなく、

本来閉めるのに使うべき部分以外を使って

力を入れてつぶすようにぎゅっと閉め過ぎると

声帯が収縮して逆に振動する部分が失われています。

こうすると「閉まっているけど振動しづらい状態」になります。

俗に言う喉詰め発声もこの状態だと思われます。

この状態は声帯が痛みやすい状態である可能性があるので、

注意しなければいけません。

なので、声帯の振動部分をなくさずによく振動させるために

しっかり声帯に張りを作りながら強く閉める必要があります。

この張りを作るのは

以前に書いた喉を開ける動作が手伝ってくれます。

喉を開ける動作自体は

口の中に声の響くスペースを作って豊かな響きを作ったり、

形を変えて響く位置を変えることで声質を変えたりしますが

口の奥を上下に伸展させる事で

声帯に若干の張りを作る効果もあります。

(張りに関しては特に上の伸展が大事になります)

張りが出来ると声帯が振動しやすくなるので

喉も痛みにくく、声も出しやすくなります。

これと声帯を閉める動作を合わせる事で

負担の少ない大きい声が出せるようになるのです。

声帯を振動しやすくする他の方法はまた次回書きたいと思います。

3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド

¥1,620
Amazon.co.jp

初心者から第一線で活躍する上級者まで
東京中野区のボイストレーニングスクール
IPC VOICE STUDIO
◆都内で対面レッスンの他、全国でオンラインレッスンが受講可能です。
レッスンや各種お問い合わせはこちら
◆当スクールHPです。
IPC VOICE STUDIOオフィシャルHP


メルマガだけの最新情報も。あなたの質問や悩みにも答えます。

↓【ボイストレーナーAKIRA公式メルマガ】の登録はこちらから

必須 メールアドレス


【半角英数字】

その26「声量について」前のページ

その28「声帯には潤いを」次のページ

関連記事

  1. 発声

    高い声をいかに楽にするか。

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。ボイトレに関する悩みで最も…

  2. 発声

    その154「歌詞を覚えるための一つの方法」

    質問: 歌詞を覚えるのが苦手なんですが、何かいい方法はありますか?回答…

  3. 発声

    その人なりの目標。

    ボイストレーニングを受ける受講者は、最初から明確な目標を持って来る方も…

  4. ボイトレ

    声の老化の原因と予防法。アンチエイジングボイトレのススメ。※2.24更新

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。今回は気になる「声…

  5. 発声

    ボーカルが求めるもの。

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。日々様々な方にボイトレレッ…

  6. 発声

    その162「伴奏に耳を傾けてみよう」

    僕はレッスンでもブログでも「音楽はとにかく聴く事が大事だ!」という話を…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. ボイトレのヒント

    歌が上手くなる!ボイトレや歌における「聴き方」と「考え方」のポイント
  2. 喉に良いこと

    喉、声の調子が悪い。そんな人が知るべき声の病気とクリニック
  3. メンタル

    メンタルを安定させて、本番歌う時の緊張対策やボイトレ効率を高めよう。
  4. ボイトレ

    歌の上達とボイトレが効率良くなるためにはコツ、ポイントがある。
  5. 心の処方箋

    止まない雨はない。
PAGE TOP
当HPでは文章の無断転載を禁止しております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。