またまた前回の続きです。
今回は声のバリエーションを作るメリットの続きを書いていきます。
人は様々な声を出したりする事で、
「あらゆる声の使い方」、
「喉の筋肉の動きの操作の仕方」を勉強する事が出来ます。
この2つは声のスキルアップをしていく上で
本当に重要な項目に入ります。
うちの教室の勉強項目のメインの一つにもなっています。
全ての場合とは言えないのですが、
歌が上手く歌えない、と悩んでいる
俗に言う「音痴」の部類に入ってしまう人や、
または声の扱い方が不器用な人などは、
声のコントロールが出来ていない事が原因で
扱える音色が非常に少なく、また、声の動きも一本調子になります。
逆に声の表情が豊かな人、または歌が上手い人は、
瞬間瞬間で声の質や音色、強弱などを細かく変えながら
声を出していたり、または出す事が出来るのです。
様々な声を出そうとする事、声のバリエーションを作ろうとする事で、
この声の動かし方を勉強出来て短期間での上達が可能なのです。
さらに、筋肉を柔らかく使えるようになると言う事は
声帯を硬く収縮しづらくなると言う事でもあるので、
喉を痛めたりする事も少なくなります。
もちろんこの練習にもコツがいくつかあります。
が、とりあえず全ての練習に対して言えるのは、
声を出しながらそれをしっかり聴いて
「ちゃんと自分のイメージ通りになっているか」の確認を欠かさない事です。
どうしても一人でやっていると
出来てるつもりになってしまうことが良くあるので、
録音などをして何度も聴きなおしたりしてみるのもいいと思います。
その時分からなくても、
時間が経つと段々客観的に聞けるようになってきて
分かる事も色々出てきたりします。
人は生理的な能力として、
頻繁にする動きを覚え、めったにしない動きを忘れていきます。
頻繁にする動きを繰り返すと
それが自分にとって自然なものとなり、
声に関して言えばそれがその人の自然な声の出し方となります。
なので初めは作っている感じがあると思いますが、
年季を重ねていくにつれて
それは自分の中で自然なものとなってくるはずなのです。
「生まれ持っての声を大事にしよう」と言う考え方もありますが、
実際はなかなか自分の声を好きだと言える人は少ないのが現状です。
それは自分で数ある声質から選んだものではなく、
小さい頃から何となく出してきた延長の声だからと言うのもあると思います。
自分の声がコンプレックスを作ってる原因になってる人は
より自分にとって魅力的な声を探す作業をする事で
少しでも声に自信を持てるようになれればと思っています。
どんな声でも作れる、と言うわけではないのですが、
人はコツ次第で本当に様々な声を出す事が出来ます。
是非ご自分でも色々試してみて下さい(^-^)/
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