質問:
僕のヴォイストレーナーは「良い発声には呼吸がとにかく大事だから、まず正しい呼吸法を身に付けて声を変えていかなければいけない」と、息吐き等を中心に教えているのですが・・・。
回答:
実際にこういう教え方をされている先生もいますし、
こういう教え方をしている書籍等も見かけるのですが、
呼吸器官が弱っている人を除いて
この教え方は最善の教え方ではないと思います。
呼吸に関して相当な訓練を積んだ人達、
つまりヨガや瞑想の達人が果たして素晴らしい声が出て、
素晴らしい歌が歌えるでしょうか?
答えはそうではないと思います。
声を扱う上で、呼吸よりも重要になってくるのは
声帯などの発声器官を扱う高い運動能力なのです。
発声器官の運動レベルが上がり、
声の正しい使い方を学べば自然に呼吸法も変わってくるし、
通常はその中で変えていけばいいのです。
もちろん発声時にどんな呼吸をしてるかも人それぞれなので、
間違った呼吸、おかしな呼吸をしている人は
それが歌いにくいきっかけになったりしています。
その場合は僕も呼吸法を指摘したりする事もあります。
しかし通常は「喉の筋肉」への直接のアプローチが
一番効率のいい発声の改善方法だと思っています。
呼吸のみの改善から発声を変えていく事も出来なくはないのですが、
これだと確実性がないのと狙った通りの効果が作りづらいのです。
基本的に呼吸を強くする事で得られる効果としては、
声量を増やす、声を太くする、などがあります。
が、これは呼吸からアプローチしなくても出来るのと、
呼吸からアプローチした場合に必ず上手くいく訳でもないので
効率のいい練習とは言えない部分があるのです。
呼吸の改善も必要な場合もありますが、
あまりに呼吸の事ばかりを重視する先生がいたら
ちょっと注意してみてもいいかもしれません。
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