質問:
ボイトレで発声を鍛えていくといい声になっていくと思いますが、それで自分の個性は消えてしまわないのでしょうか?
回答:
その行っているボイトレの内容にもよると思いますが、
うちのボイトレに関して言うと99%消えないと言えます。
まず、発声を鍛える事はいい声になっていく事。
これは当たっていると思います。
そしてそれだけではなく、
発声のレベルが高くなるとコントロールが上手くなるので
いい声が出せるだけでなく声の自由度も高くなります。
声の自由度が高くなると色んな声の音色、
例えば綺麗な声、汚い声、ひずんだ声、透き通る声など、
さらに声の太さや重さ、硬さなども選択出来るようになり、
あらゆる声が出せるようになります。
僕は個性云々はここから先の話だと思っていて、
ある程度様々な声を出せるようになった結果(またはなっていく過程の中で)、
「自分がどういう歌を歌いたいのか」
「自分がどういう歌に適しているのか」
を考えていった方が
最終的に個性がしっかり出せるのではないかと考えています。
一つの声しか出せずにそれを使っているのと、
10の声を知っていてそこからチョイスするのでは全然違いますよね。
一つの歌い方しか知らないのと、
10の歌い方を知っているのでは全然違いますよね。
まぁ10も歌い方を学ぶ必要はないかもしれませんが、
ある程度歌い方や発声にレパートリーがあると応用が出来るようになるので
誰かに求められた事などにも臨機応変に対応でき、
歌っていく上でいい事がたくさんあります。
もちろん「急いでるからバリエーションなんかいらないよ!」と言う方には
短時間で歌がレベルアップ出来るように教えたりしてますし、
うちではみんなにこういう教え方をしているわけではありませんが。
ボイトレで個性が消えてしまう事もよく聞く話ではあるんですが、
なぜそれが起こるのかはまた次回書きたいなと思います。
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