前回書いた歌が楽しめない主な原因
1、自分の歌や発声に満足出来ない
2、歌う事で辛い思いをしてしまっている
3、自分で楽しまないようにしている
今回はこの3について書こうと思います。
自分で楽しまないように気持ちを抑制するのは
プロを目指している人などにたまにある考え方です。
自分でそう考えるのか、
もしくは誰かの影響でそういう考えになるのか
きっかけは人それぞれだと思います。
そういう方の多くは精神的にシビアでないと上手くなれないと考えています。
自分は楽しみたくない!と言う人もいると思います。
考え方も人それぞれですから
その人にはそれでいいのだと思います。
もちろんたくさん学ばなきゃいけない事がある中で
楽しむ事を優先して練習や勉強が
おろそかになるのは良くないと思います。
でも楽しんで勉強し、
楽しんでレベルアップする方法があるなら
その方が集中力もモチベーションも上がるので
効率がいいと僕は考えています。
事実、僕の周りではそういう結果がたくさん出ています。
そして何の世界でも言える事だとは思いますが、
歌が下手な人ほど周りの人に厳しい扱いをされ、
歌が上手い人は優遇されやすい傾向があります。
つまり、必ずしも精神的に強くなくても
歌が上手ければ歌の世界で生きていく事が出来るし、
逆に歌のプロもみんながみんな精神的にタフな訳ではないのです。
これは様々なアーティストや歌手を見ると分かると思います。
誰しも生きていれば辛い事もたくさんありますから
もちろん精神的に強い事に越した事はないのですが、
でも歌が上手くなるための必須条件ではないと言えます。
スパルタな先生だと「歌は楽しむものじゃない!」と仰る方もいます。
・・・本当にそうでしょうか?
確かに不満や悲しみなど、
マイナスの感情を世の中に訴えるんだ!と言う特殊な人の場合は
楽しむとその感情がなくなってしまいそうになるから、
と言う理由で楽しまない方がいい場合もごく稀にあります。
でもそういう特殊な人以外の大多数の人にとっては、
僕は歌は楽しむものだと思います。
趣味でやってる人は特にそうであるべきと思ってます。
楽しいからこそもっと上達したいと思うし、
楽しいからこそ長く続くのではないでしょうか。
もし今歌が楽しく歌えていない人は
自分がなぜ歌っているのか、
どうして歌い始めたのかを考えてみて下さい。
そんなに深い答えはいりません。
もし楽しいから、歌が好きだからと言う答えが出るなら
歌を楽しめる環境作りを心がけてみて下さい。
それによってあなたの歌も心も
さらに良い方向に変わっていけるかもしれません。
さて、「歌を楽しもう」と言う話も今回で最後になります。
何でこんなに念入りに書いていたかと言うと、
例えば精神的な原因で
手足が動かなくなる人はなかなかいないと思いますが
失語症や失声症のように
精神的な理由で声が出なくなる例がたくさんある事から、
心と声は結び付きが強いと言われています。
そして心因性発声障害のように一度精神的に歌えなくなると
元の状態に回復するのが難しくなるやっかいなケースがあります。
ですのでそういう方を一人でも減らせるように、
数回に渡り長々と書かせて頂きました。
良い歌を歌おう、良い声を出そうと思った時には
声や体はもちろんメンタルの管理もとても大事なのです。
その人の性格にもよると思いますが、
心が繊細な人は注意しておくといいと思います。
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