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【質問】
元々プレッシャーに弱く、
オーディションなどここ一番の大事な時に実力を発揮できません。
こんな自分にいつも嫌気がさします。
でも自分を変えたいです。
どうすればいいのでしょうか。
【回答】
緊張しやすい性格は大事な場面で損をしてしまいますよね。
私も以前は大きなチャンスが巡ってきたとすると
緊張してしまう性格をしていました。
でも今現在ではそういう場面になってもあまり緊張はしなくなりました。
何が変わったかというと自分の中で2つあります。
一つはそういう状況に慣れたことと、
もう一つは自分自身の考え方を変えたことです。
人間の脳にある機能の一つに、
同じような状況が繰り返し起こると
脳内の反応は徐々に薄まり順応していくというものがあります。
例えば素晴らしい映画を見た時には
興奮や感動が非常に高まると思いますが
もし同じ映画を10回見たらどうでしょうか。
毎回見るたびに感動は少しずつ薄れていきますよね。
このように、同じ行動を同じシチュエーションで繰り返すと
通常はその物事に対して感じる心の動きは小さくなるのです。
ここでもう一つ別のシチュエーションを考えてみます。
オーディションを初めて受けた時というのは
緊張する方が多いですが、
もし同じオーディションを10回受けたらどうでしょうか。
毎回受けるたびに緊張は少なくなり、
心は落ち着けて実力を発揮出来るようになりそうですよね。
この脳の仕組みを利用して、
もしオーディション本番で緊張してしまうのであれば
オーディションをたくさん受けてみたり
オーディションの模擬練習をたくさんしてみたりして
「オーディションを受ける」
という行為を自分にとって特別なものという位置付けではなく、
感覚を自分の日常行為の一つに近づけていくのです。
これを繰り返すことで
あなたも徐々に緊張しにくくなっていくことでしょう。
そしてもう一つの考え方についてですが、
人生経験が多くなってくると分かるのですが
大抵人生のチャンスや勝負というものは一回きりではありません。
自分が成長し続けていたり適切な行動をし続けていれば
その後も同じようなチャンスや、
さらに大きなチャンスというものが自然に巡ってきます。
そして過去に何か失敗などがあったとしても、
その挽回の機会はいつでも何度でも存在するのです。
例えば私がもしオーディションを受けるとしたら
「ここで絶対に合格しないといけない」
とは考えず、
「ベストを尽くしてここで合格すればそれはそれでいいし
もし合格しなかったとしてもさらに良いチャンスが私には先々巡ってくるだろう」
と考えるでしょう。
※これはいい加減に取り組む、という意味ではありません。
こういう考え方に慣れてきたり
実体験としてそれを実感していると
大きなチャンスに対しても緊張はかなり軽減します。
そして気負いしすぎないことで逆に実力を発揮でき、
良い結果につながったというケースが度々あります。
また、もし落ちたとしても
気持ちは大して下がらず次に向かっていくことが出来ます。
こういうちょっとした思考の仕方一つで
メンタルは大きく変わってくるので試してみてください。
あまり良くない考え方としては、
「審査員やお客はいないものだと考える」
「審査員やお客は置き物だと思う」
というものです。
それで緊張しなくなるような場合もあるかもしれませんが、
それだけを考えてしまうと
「お客が感動するステージを作り出そう」
「お客をどう楽しませるか」
という考えに行きつかないため、
仮に緊張しないステージが出来るようになったとしても
本番のステージ自体が素晴らしいものにならない事が多いのです。
私が自分で色々経験したり
たくさんの生徒に教えてきて思うことですが、
人に感動を作り出すためには
「この空間に感動を作り出そう」
という聴き手に対しての意識や試行錯誤が必要です。
自分本位だけでただこなす作業には
なかなか強い感動は表れません。
人が感動するツボを自分自身で選んで
チョイスしなければいけないのです。
そのためには人が何に感動し喜び、
人が何に不快と思うのかを知らなければならないし
そういう人の心の流れが見えるようになれるといいですよね。
自分の緊張を軽減して
かつステージが素晴らしいものになるように、
お客や審査員がみんな感動できるように。
そんな考え方を探してみるといいですね。
あなたもこれからまだまだ進化していけると思います。
参考にしてみてくださいね。
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