【質問】
ちょっと質問させていただきたいのですが…
子供が「大きな声を出す」というのは、訓練とか練習で、
それを楽にこなす(喉を痛めたりしない)ことは
できるようになるのでしょうか?
子供が剣道を始めて半年ちょいたったのですが、
「もっと声だせー!」とよく言われています。
本人も頑張って声を出してはいるのですが、
先生から「まだ出せる!」と言われています。
子供が8歳の2年生ですが、一つ年上の同時期に始めたお子様は、
太くてイイ声が出ていて、面をつけていてもよく聞こえます。
【回答】
ご質問ありがとうございます。
はい、可能ですよ。
声量を作る事に関してボイトレは大きな効果を発揮します。
大きな声が出せない原因はいくつか考えられますが、
発声の原理的な所で見ていくと
・声帯自体がきちんと振動をしていない
・声帯で作った音を上手く共鳴させられていない
この2つのどちらかが原因かと思います。
そこをさらに紐解いていくと
この2つが出来ない原因はいくつも考えられるのですが、
子供の場合はその子の元々の性格が内向的であればそれも関係していたり
単純に声の出し方が分からないだけ、というケースも有り得ます。
大人、子供に関わらず
人見知りや恥ずかしがりやの方は
声が小さくなってしまいがちですよね。
でも子供で性格的な部分が原因であれば
声を出す楽しさや面白さを知っていくことで解決しますし、
声の出し方が分からないだけであれば
声の出し方を知っていけば大きな声は出せるようになるものです。
ただ例外として、
声帯表面に結節やポリープなどの隆起物があったり
小児喘息で声帯が慢性的に炎症していたりなど、
そういう特殊な場合はまた別となります。
子供でしたら声帯表面に隆起物が存在する確率は低いので、
もし特殊な場合があるとするなら
どちらかというと可能性としては炎症の方が高い気がします。
直接声を聴いてみないと分からない所もありますが、
そういう特別な例外がなければ
ほぼ確実にボイトレで声量を増やしていく事が出来るでしょう。
おそらく剣道で声を出しているだけでも
声量は少しずつ上がってくると思います。
変な発声で大声を出していると声帯を痛める可能性もありますが
子供の声帯は大人の声帯よりも弾性が高くしなやかですし、
また子供は体の損傷の自己治癒力も大人と比べて高いです。
私が過去に医療学校で学んだ整形外科学では
子供が骨折などの損傷に対して回復に要する期間は
大人のおよそ3分の2である。と言われています。
大人が全治3ヶ月だったら2ヶ月で子供は治るんですよね。
子供は大人と比べると危機回避能力が低いですが、
その分子供は多少無茶や怪我をしても
きちんと治りやすいように体が作られています。
子供のうちに色々挑戦、失敗できるように
私たち人間の遺伝子は作られているのかもしれませんね。
という事で子供は発声でも相当な無茶をしなければ
大人になっても残るような異常が起こる確率は低いと考えられます。
今回の質問者さんは
3月に大阪レッスンでお会い出来るので、
実際にボイトレレッスンで
発声の基本的なポイントをお伝えしていきますね。
一度発声のコツをしっかり学んでおけるといいですね。
参考にしてみてください。
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