さて、今回は声の音色を作る要素について少し解説していきたいと思います。
あまりマニアックなものは省いて、
よく使われるメジャーな所を取り上げてみますね。
まず一つ目の要素は声の密度です。
かなり極端に書いてしまうと、
声というのは「掠れ(かすれ)ている声」と「掠れていない声」
の二つに分けることが出来ます。
「掠れている声」というのは
別の言葉で言い換えると息が漏れている声とも言えます。
「掠れていない声」は息漏れがない声と言えます。
これは声を出す時に声帯が閉まっているか開いているかで決まります。
声帯が開いていればその分息が漏れるので掠れた声、
閉まっていれば息が漏れないので掠れない声、という具合です。
さて、この2つの声のイメージを比較してみます。
・掠れている声のイメージ
「弱い」
「柔らかい」
「甘い」
・掠れていない声のイメージ
「強い」
「芯がある」
最終的な声の印象は他の様々な要素が絡んでくるので一概には言えませんが、
2つを比較するとこういうイメージの違いがあるんじゃないでしょうか。
この掠れている声についてですが、
ただ単に「掠れている」と一括りに考えてもいいんですが実際はもっと奥が深く、
「どのくらい掠れているのか」の度合いがあります。
言葉で書くと「ほんの少し掠れた声」、「かなり掠れた声」、のようにです。
僕はその声の掠れている度合いを「声の密度」と呼んでいますが、
この声の密度を上手く調整して歌っていく事が
ジャンルによってはとても重要になってきます。
少し歌のテクニックの話にも入ってみますが、
特に静かな表現からダイナミックな表現までを行うスタイルの場合は
密度の調整は3段階~4段階ぐらいあると
自然で大きな動きが作れるので便利だと思います。
もっと細かく段階を作るような方もいらっしゃるかもしれませんけどね。
個人的には4段階もあれば充分じゃないかと思っているので
僕は感覚的にですが大体4段階ぐらいで考えて使い分けています。
ここまできっちり考えながら歌う必要もないかもしれませんが、
密度にバリエーションがあると声の動きに柔らかさや滑らかさが出るので
「密度を変えて歌う」というのは柔らかく歌いたい方にもオススメです。
と言う事で、「声の密度」の話でした。
音色の要素についてはこれから少しずつ書いていくので参考にしてみて下さい。
ではでは(‘-^*)/
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