こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。
以前僕が執筆した本を見た方から、
「年齢を重ねても声は良くなるとのことですが、声帯は消耗品と私は指導者から教えられました。どちらが正しいのでしょうか?」
とご質問を頂いたことがありました。
答えから書くと、
「声帯は消耗品でもあるという見方も出来るし、そうでない見方も出来る」
と言えます。
声帯が振動する時の接触部位は粘膜ですが、
そこは接触する度にどんどん擦れていきます。
毎秒数百~数千回の振動ですから、
1日換算するだけでも相当な回数になります。
この振動の刺激が強かったり
長時間連続発声して負荷をかけ過ぎると
炎症を起こしたり結節、ポリープなどを誘発します。
ですが、声を仕事にしてきている方の中でも、
年を取るにつれて声が出なくなってきている方もいれば
最盛期をずっと保ち続けているような方もいますよね。
年齢を重ね、なお良い声になっていく方もいます。
消耗品と考えてしまうと
これらのケースが割り切れないわけです。
声が単なる消耗品であるならば、
全く練習していない、普段全く声を出していない人が
最も良い声、良い声帯をしていると定義出来てしまいますが
それも当てはまらないですよね。
声帯を含め人間の体は
自己治癒能力を持っています。
傷ついた声帯は自動的に修復され、
その力によって私達は毎日声を出すことが出来ます。
その修復に追い付かないほどの負荷をかけることで
声帯の状態は日々悪化していき、
そこから様々な音声障害に繋がっていくことがあります。
但し、修復機能を高めたり
粘膜に負荷が少ない良い発声を身に付けることで
毎日長時間声を使い続けたり
大声を出していても調子が落ちない喉を手に入れることが出来ます。
年齢を重ねると全身の筋力、保湿力、自己治癒能力などは
どうしても衰えやすくなります。
ですのでそれに左右されない発声を体得しておくのが
生涯歌や声を楽しむためのベストな方法だと思います。
今日も良い一日をお過ごしください(‘-^*)/
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