こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。
以前音楽をやっていない知り合いの方と話していた時、
「今の歌手より昔の歌手の方が上手い人が多かった気がするなぁ」
なんて仰っているのを聞いて、
なるほどな~と思ったんですが
実際どちらの方が上手いでしょうか。
この辺は簡単に答えを出せるものでもありません。
どういう基準で歌を判断するかによるからです。
一つ確実に言えるのは、
ある発声面や技術面で見ると
今の歌手のレベルはどんどん高くなっています。
数十年前の楽曲と比べると今の楽曲は
音域は高く、テンポは早く、メロディラインは複雑なものが多く、
曲の難易度が上がっています。
そのため曲を上手く歌うことがまず難しく、
歌うためには高い発声レベルや音感、リズム感が求められます。
また、昔と今だと声量に対する考え方も少し変わっていて、
マイクや音響機器などの発達によって
以前ほど歌には声量ありき!という考え方ではなく
それよりも音色重視で丁寧に、繊細にという傾向があります。
それは聞く人によっては勢いや気迫がない、
という風に聴こえてしまうかもしれませんが
柔らかくバリエーション豊かな歌唱を聴くことができます。
歌を上手く聴かせるための必要な条件自体が
昔と今だと変わってきているのです。
ただ技術的に難しい、凄いことをしているから
人は共感し涙を流してくれるかというとそうでもないので、
結局はそこも含めてどういう歌が好きか、
という聴き手の好みの話になってくるのだと思います。
今までの世の中の流れから考えていくと、
今後テンポはさらに早くなり、
高音もさらに高くなり、
複雑な曲が増えてくると予想できますが
果たしてどうなるでしょうか。
年代ごとの流行もはっきりあるので、
色々な時代の曲を聴きながら
考えてみるのも面白そうですね(o^-‘)b
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