前回の続きです。
前回「息を吐く時に力を入れ過ぎると肋骨骨折を引き起こす可能性がある」
と書いたんですが、
「じゃあ息を強く吐くのはダメなの?」
と言うと、実は強く息を吐くだけなら特に問題もなかったりします。
なぜかと言うとスポーツをやっている人は
強い運動中はたくさんの酸素が必要になるため
強く(速く)息を吐いたり吸ったりを繰り返していますよね。
でもそれで肋骨を折るとは聞きません。
僕らが普段行っている呼吸では肺の中の空気は、
息を吐いた時も常にある程度の量が残っている状態にあります。
この「ある程度の量が残っている状態」で息を強く吐いても
肋骨には負担はそれほどかからないのですが、
「肺の中の息をゼロまで全て出し切ろうとする時」に
肺の周りの筋肉でぎゅっと胸を強く絞るような形になるので
(肺の下にある横隔膜だけでは肺の息は全部は押し出せませんから)
特に肋骨に負担がかかるのだと思います。
ですのでそういう呼吸法にはちょっと注意した方がいいかもしれません。
これはご自身で一度試してみると実感出来ますよ。
ちなみに同じような肋骨の骨折は長期の喘息による咳でも起こります。
肋骨の骨折は声帯を見る耳鼻咽喉科の範囲ではなく、
病院であれば呼吸器科や整形外科、または整骨院などで治療が出来ます。
通常の疲労骨折であれば手術もせず数週間で治ります。
呼吸の時、深呼吸の時に胸が強く痛む人は疑ってみてもいいかもしれません。
今まで長くなってしまいましたが疾患に関しては次の記事で最後になります。
では(^_^)v
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