今回は歌の中でもちょっと歴史をかじった話になります。
歌は時代によって様々に変化してきています。
ただ歌の歴史一つ一つを見ていくとものすごい情報量になってしまうので、
この記事の中では「歌と音響機器の関係性」というのを簡単に見て行きましょう。
昔はマイクやアンプなどと言うものは存在しませんでした。
マイクが歌や音楽で使われ始めたのは1930年くらいからです。
それまでは歌は「生声」で聴かせなければいけないものだったので、
かなりの声量がないとまずお客に歌が届きません。
だからステージなどで歌うには何においても
まず豊かな声量がある事が絶対条件だったのです。
大きな声量で歌う時は声を太くしないと声帯にかかる負担が大きいので、
ステージや劇場などで歌われる歌はほとんどが太く響く声だったそうです。
(場所によってはもしかしたら例外もあったのかもしれませんが)
こうして考えると昔からの伝統であるクラシックやオペラは
なぜああいう声で歌うのかが納得出来るのでは、と思います。
時が過ぎて、マイクが発達して声量がなくても充分に歌が届くようになってくると
徐々に声量を使わない歌のスタイルも生まれてきました。
これによって少しずつ現代の多種多様な歌い方に変化してきたのです。
ポップスなどで声が軽く細い人が多くなったのも、
ポップス、ジャズなどで使っているかすれた声(ウィスパーボイス)も、
ボサノヴァで使うような眠そうな弱い声も、
昔と比べて細かいテクニックを使う歌手が多くなってきたのも、
全てマイクやアンプなどの音響機器の進歩があって生まれてきたのです。
perfumeのような歌のスタイルが生まれたのも
Auto-Tuneという歌専用のピッチ調整ソフトがあったからこそです。
このように、歌のスタイルと音響機器やソフトの進歩は深い関係があるのです。
そして時代に合わせて歌の流行も変化していきます。
ここから先は本当かどうかは専門家じゃないので分からないのですが、
最近話題の「草食系男子」や男性の女性への憧れなどは、
若い男性の男性ホルモンが減少している事が原因の一つと言われています。
これによって女装をする男性や中世的な男性が増えていて、
同時に「女性の声になりたい」と言う男性も急増しているとの事です。
これは今後もっと表面化して流行ってきそうな気配もあります。
こういう時代の流れを見ていくと、
これから先どういうものがブームになるのかという事も
ある程度予想できる部分があるのではないか、と思います。
歌を歌って食べて行きたいと思っている人は、
こういうのも含めて様々な方向から勉強をして
自分の方向性を考えていくといいかもしれませんね(‘-^*)/
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