こんにちは、AKIRAです。
昨日生徒とレッスンで話していて、
「風邪をひいた後音程が取りにくかったんですけどなぜでしょう」
という質問を受けました。
色々と原因は思いつくんですが、
今回のその方のケースを聞いていると
風邪によって声帯が浮腫みが多少残っていることが
原因の一つではないかと思い当たりました。
声帯という楽器は肉体の一部であるため、
体調や体の状態によって形や重さが変わります。
風邪をひいたり花粉症になると
声帯は腫れて粘膜は浮腫んだりするのですが、
そうなると声帯の質量は膨らんだ分重くなります。
あとは結節やポリープなどが出来ても形や重さは変わりますよね。
楽器の形や重さが変わったら当然扱う感覚も変わるので、
いつものように演奏するのが少し難しくなります。
僕はピアノをずっと演奏してきたので
それに関してはある程度知識があるんですが、
例えばグランドピアノとアップライトピアノでは
音色も鍵盤のタッチもペダルの感覚も全然違います。
細かく言うとそれはアップライトやグランド同士でも
ピアノの種類やメーカーによってもまた全然変わりますし、
楽器が電子ピアノやキーボードになればさらに感覚は変わります。
で、感覚が変わるとどうなるかと言うと、
通常はミスをしないような場所でミスをしたり
なかなか自分の思うように弾けなかったりすることがあります。
力加減や感覚が狂ってしまうんですよね。
ですので風邪をひいたり花粉症になって
音程が取りづらくなったりするというのは、
ある意味これと同じ様なことが喉の中で起こっていると考えたら
分かりやすいのかなと思います。
ピアノの場合は色々と経験しているうちに
楽器が変わってもその変化に対応する能力が高まってきます。
これはある程度声も同じなのかな、と色々な方を見ていて思います。
経験豊富な方ほど上手く対処が出来るものです。
ただ風邪の場合などは声帯が炎症しているので、
その状態で歌ったりするのは本来オススメできませんけど。。。
何か一つの問題が起こった時に
それが一つの原因から起こる場合もあるのですが、
多くの場合はもっと複合的な要因から生まれていたりします。
ですのでなかなか原因が分かりにくいというのはありますが、
それらがしっかり見えていると慌てずに対処が出来ます。
以前出来てたことが出来なくなったりすると焦りますよね。。
精神的に良くありません。
ちなみに今回のようなケースの場合は
首のストレッチや首の保温などをしたりして
声帯の浮腫みを取っていけば早く良くなっていくでしょう(^_^)v
3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド
¥1,620
Amazon.co.jp
東京中野区のボイストレーニングスクール
IPC VOICE STUDIO◆都内で対面レッスンの他、全国でオンラインレッスンが受講可能です。
レッスンや各種お問い合わせはこちら
◆当スクールHPです。
IPC VOICE STUDIOオフィシャルHP
この記事へのコメントはありません。