たまーにレッスンでお会いするタイプの方で、
「このメニューは以前やってたけど意味がなかったから・・・」と仰る方がいます。
そういう方の場合、
そのメニューをやるモチベーションが下がってしまっているので
なかなか効果が出にくかったり、また長期間続ける事が難しい事があります。
ボイトレでも何でもそうだと思うんですけど、
似たようなメニューをやっていても
微妙なアプローチの仕方で効果は随分変わります。
これが良いボイストレーナーとそうじゃないボイストレーナーの違いであり、
また、独学と先生に教わる所の大きな違いでもあるんですよね。
同じようなことをしていても人によって上達しなかったり、
一見良いと言われてるメソッドを使っても変化がなかったりするんです。
今の世の中はネットの普及などの理由で情報収集が楽になり、
良いと言われるメソッドは情報を集めれば大抵知る事が出来ます。
だけど優れたメソッドにはそれをどういう風に何を意識して行うのか、
どういう人に対して有効なのかという本質が細かくあるので
ただメニューを知ってて行うだけでは内容は似て非なるものなんです。
そして、ただ知るだけではそこまで細かい部分のマネは出来ないんです。
その人の発声の状態や性格にもよって
その人に合うメニューと合わないメニューがあったりします。
効果が出るまでにどうしても時間がかかるものもあります。
この見極めが難しいんですよね。
ボイストレーナーが必要な理由はこういう所にあります。
「この音階練習を行えばどんな人でも必ず声が完璧になる」
なんてものがあったらトレーナーは必要ない訳ですし。
だからもし自分が行っていたメニューが効果がなかった経験があったとしても、
新しい指導者に付いたらそれは忘れて
もう一度新鮮な気持ちで行ってみる事をオススメします。
何か新しい変化が起こるかも知れませんから。
またトレーナーの方で、思うように生徒に効果が出せないと思う方は
自分の使っているメソッドやレッスンの仕方を
もう一度細かい部分で見直してみるといいと思います(o^-‘)b
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