こんにちは、ボイストレーナーのAKIRAです。
声が出しにくくなる原因の一つに声帯の浮腫みがあります。これは年を取ると起こりやすい他に様々な原因があるのですが、適切な対策を講じることで若々しい声を保ち、より良い歌声を作ることが可能です。
適切な水分補給
声帯は粘膜で覆われているため常に潤っている必要があります。水分不足は声帯の乾燥を引き起こし、炎症や浮腫みの原因となるためこまめな水分摂取が非常に重要です。一度に大量に飲むよりも少量ずつこまめに水を飲むのが声帯の保湿には効果的でしょう。特に乾燥した環境にいる時や、声を多く使う日は意識して水分を摂ってみてください。またカフェインやアルコールには利尿作用があるため、体内の水分を奪い声帯を乾燥させる可能性があります。これらの摂取量を少なくしてみたり、もし摂取した場合は同量以上の水を飲むと良いでしょう。塩分過多なども浮腫みの原因になりますので注意は必要ですが、いずれにしても水分補給で体や声帯の浮腫みは軽減されます。
喉への刺激を避ける
声帯への直接的な刺激が炎症や浮腫みの原因となります。喫煙は声帯にダメージを与え慢性的な炎症や浮腫みを引き起こす可能性があるため、その場合禁煙は効果的です。また辛い食べ物や、過度に熱い・冷たい飲み物なども喉に刺激を与えることがあるため気を付けておくと良いでしょう。さらに外出時にマスクを着用したりすることで、喉の乾燥を防いで声帯への負担を軽減できます。
無理な発声を避ける
声帯への過度な負担は浮腫みの直接的な原因になることもあります。自分にとって無理のある大声を出す行為は声帯に大きな負荷を与えることがあるため負荷が大きくなるラインを超えずに発声するといいでしょう。歌を歌う際や発声練習をする際は、自分が扱える範囲の無理のない声量で発声しつつ、長時間会話を続けたり歌い続けたりする場合は適度に休憩を挟んで声帯を休ませましょう。
咽喉頭酸逆流症への対策
胃酸が食道を通じ喉まで逆流する咽喉頭酸逆流症は、声帯に炎症を起こし浮腫みの原因となることがあります。これを防ぐためには、食生活の見直しが有効です。胃酸は大体食後3時間出るといわれていますので、寝る前の食事を避けるようにしましょう。またテレワークでお昼休憩で食べた後横になって昼寝をすることで胃酸が逆流していたという方もいるので、食後すぐに横にならないようにしたり、昼寝の際は上半身を少し高くするといった姿勢の工夫も効果的です。症状に自覚がある場合は消化器内科を受診し、適切な薬の処方を受けてみてもいいでしょう。
喉のケアと体調管理
日々の喉のケアと体調管理も声帯の健康維持には不可欠です。十分な睡眠は体の回復力を高め、声帯の健康維持にも繋がります。ストレスは睡眠の質を下げたり自律神経の乱れを引き起こし声の不調に繋がることがあるため、可能ならストレス管理も出来るといいですね。また鼻炎やアレルギーによる後鼻漏(鼻水が喉に流れること)も、喉の炎症や声帯の浮腫みを引き起こす原因となることがあるため、それらの症状がある場合も対処するといいでしょう。
これらの対策を日常的に実践することで、声帯の浮腫みを防ぎ健康でハリのある声を維持することができます。もし声の異常が続く場合は、自己判断せずに信頼できるボイストレーナーや耳鼻咽喉科の専門医に相談してみてください。
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