こんにちは、ボイストレーナーのAKIRAです。
「スポーツをやっている人は声がいい」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
数十年前のボイトレでこのようなフレーズが流行っていたことがあります。
確かにスポーツ選手の一部にはパワフルで響きのある声を持つ人がいますが、でも本当にスポーツをすることで歌声も良くなるのでしょうか?
今回はこの疑問について、ボイストレーナーの視点から解説していきます。
スポーツと歌声の相関関係はあまりない
結論から言うと、スポーツをしているからといって、歌声が良いわけではありません。
スポーツと歌唱力は、直接的な相関関係はあまりないと考えていいでしょう。
これは友人でスポーツしている人が複数いればその人達とカラオケに行って歌を聴いてみるとわかります。
また、TVやネットでアスリートがカラオケしている映像もあるでしょうからそれを見るのもいいでしょう。
「声がいい」と感じる要因は、声量だけでなく音程の安定性やリズム感、声の響きなど多岐にわたります。
これらはそれぞれの専門的なボイストレーニングや日常の発声によって磨かれるものです。
スポーツがこれらの要素を直接的に向上させるわけではありません。
実際歌手の方の中には運動を全くしない方も多くいます。
体を鍛えただけで良い声が出るわけではない
歌声を良くするためには発声器官である喉や声帯の使い方を理解したり、適切に鍛えていくことが不可欠です。
筋力トレーニングやランニングなどで体を鍛えても、それだけで声帯が鍛えられたり発声のテクニックが身につくことはありません。
良い声は喉を中心とした身体の連動性や繊細なコントロールから生まれるものなのです。
スポーツをしていると呼吸機能は強くなる
しかしスポーツが歌にとってまったく無意味かというと、そうではありません。
ランニングや水泳のような有酸素運動は、心肺機能を高めます。
これにより、肺活量が増え、歌うための安定した呼吸を長く続けられるようになります。
また、多くの酸素を取り込むために気道を広げようとすれば共鳴腔も広がります。
このように呼吸機能が強くなることで、歌声の向上に間接的には役立つと言えます。
歌う人が運動するのはおススメ
歌がうまくなりたいならボイストレーニングが最も効果的です。
しかし歌う人が運動をすることはおススメ出来ます。
特にライブをして動き回ったりする方の場合は、心肺機能が高い方が動きながら呼吸を乱さずに歌えます。
ですのでスタイルによっては体力が必須になりますよね。
でも常時座りながら落ち着いて歌う方の場合は体力がなくても問題なく歌えますし、その方のスタイルやパフォーマンスの仕方次第とも言えます。
まとめ
ここまで、「スポーツをやっている人は声がいい」というテーマについて解説してきました。
スポーツをすれば声が良くなる、というわけではないものの、運動習慣は歌を歌う上でメリットをもたらします。
良い声を手に入れるためには、やはりボイストレーニングが不可欠です。
ボイストレーニングを基軸としつつ、スポーツで体を鍛えていくことで、あなたの歌声はより良くなるかもしれません。
体を動かすことを日々の生活に取り入れながら、良い声作りを進めてていきましょう!
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