こんにちは、ボイストレーナーのAKIRAです。
今日は昔実際にあった印象的なエピソードを一つお話したいと思います。
高音の調子の波が激しい生徒さんがいた
もう10年以上前の話ですが、もっと高音を出せるようにしたいというプロ志望の男性の生徒さんが入会しました。
その子はボイトレの効果が順調に出て、半年~一年以内で要望通りかなり高音域が伸び、様々な歌を歌えるようになりました。
しかしそこで問題が一つ出てきました。
日によって高音がしっかり出る日と全然出ない日があったのです。
高音が出始めた生徒さんがボイトレレッスンで今日は出しやすい、今日は出しにくいというのはよく見かけるものではあるので、
「まぁ安定するまではそんなものだろう」
と初めはこちらも気にしていませんでした。
こちらもしばらく原因が分からなかった
しかししばらくしてもその調子の波が変わりません。
高音が出始めた人は初めは調子の波が大きくても出し方が掴めてきて段々安定することが多いので、なぜだろうと気にするようになってきました。
色々なエクササイズを織り交ぜてみるのですが、なかなか解決はしません。
ある時世間話をしていた時に気付く
あるレッスンの日、少し世間話をしているとその生徒さんが
「今日はレッスン前に電車で寝てきたので頭はスッキリしてます」
と話してくれました。
その瞬間「え?」と思い細かい話を聞くことに。
レッスンに来る時に電車の中でよく寝ているそうです。
そこでこちらも一つ提案してみました。
「レッスン来る前に電車で寝ないで一度来てみて」
と伝えた所、次のレッスンでは高音の調子がとても良かったのです。
話をさらに聞いてみると、そういえば調子が悪い日は電車で寝ていたとのことでした。
結論としては、高音の調子が悪い日があった原因は電車で寝ていたからだったのです。
それ以降その生徒さんのボイトレレッスン時の大きな調子の波はなくなりました。
寝ると喉がリセットされるのでその後立ち上げるのに時間がかかる
睡眠は心身を休ませるためには大切です。
しかし眠ってしまうと、喉の筋肉も寝起きの状態に戻ってしまいます。
寝起きは皆さん声が出しにくいと思いますが、起床から喉が立ち上がるまでには時間がかかります。
昼寝も同じで、その後は喉が立ち上がるまでには時間がかかり、立ち上がるまでは高音が出しにくくなるのです。
レッスン前に寝たかどうかは声を聞いてもこちらは判別できない
ボイストレーナーとして知識を色々持ってはいますが、生徒さんがレッスン前に寝たかどうかは声だけを聞いてもこちらは判別できません。
そのため生徒さんそれぞれの自己管理が非常に重要になります。
もしレッスン前に仮其れをやめるだけで眠をとる習慣がある方はぜひ見直してみるといいでしょう。
それを止めるだけでレッスンの成果が出やすくなるかもしれませんね。
まとめ
歌のパフォーマンスを安定させるためには、喉を適切な状態に整えることが大切です。
レッスン前には少しずつ喉を温めてからレッスンに臨むように意識してみましょう。
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