ボイトレ

歌唱時の顔の表情と歌いやすさの関係

こんにちは、ボイストレーナーのAKIRAです。
皆さんは歌っている時に自分の顔の表情を意識したことがありますか。
「歌う時は口を大きく開けて」
「楽しそうな顔で」
といったアドバイスはよく聞かれますが、顔の表情と歌いやすさ、声の出しやすさは関係しています。
今日はそこについて具体的に解説していきます。

無表情だと声は出しづらいことが多い

まず試してみてほしいことがあります。
鏡の前で完全に無表情、つまり顔の筋肉を一切動かさないようにして歌を歌ってみてください。
どうでしょうか?
声が出しづらい感じがしたり、喉に余計な力が入ってしまうのを感じるのではないでしょうか。

なぜ無表情だと声が出しづらいのでしょうか。
それは歌声というものが単に声帯だけの動きで作られているわけではないからです。
歌声を生み出すためには声帯はもちろんのこと、喉周りや顔周り、呼吸の様々な筋肉を使っています。

無表情の状態は顔周りの筋肉が固まっていたり、適切にリラックスできていなかったりします。
特に顎や舌の周りの筋肉が緊張していると声帯周辺の筋肉にも連鎖的に力が入り、喉が締まりやすくなります。
結果として頑張って声を押し出そうとして余計な負荷がかかってしまうのです。

表情が豊かにすると声が出やすくなることも

では逆に笑顔を作ったり、驚いたような表情を作ったりして歌ってみるとどうなるでしょうか?
多くの場合声が響くようになったり、高音が楽に出たり、声のボリュームが増したりするのを実感できるはずです。

例えば笑顔を作ると口角が上がり、頬の筋肉が持ち上がります
この動きは自然と喉の奥(咽頭)を開く助けになります。
また口の中の空間(口腔共鳴)が広がり、声が響きやすくなります。
「目もとを意識的に笑わせる」といった表情を作ると、声帯周りの不必要な緊張が解放されやすくなることもわかっています。

またミュージカル俳優やオペラ歌手が非常に大げさな表情で歌うのを見たことがあるかと思いますが、豊かな表情は歌唱に必要な様々な筋肉を活性化させるという役割を果たしています。

声が出やすくなるのは発声の筋肉が協調運動をしているから

表情を変えるだけで声が出やすくなるのは、発声に関わる筋肉が連携して動く「協調運動」をしているからです。
人間の体は連動しており、ある一部の筋肉が動けばそれに付随して別の部分の筋肉も反応します。

顔の表情筋は、口の開け方や唇の形だけでなく、喉の奥(咽頭)の筋肉とも連携しています。
口角を上げる動作は、声道を広げるための筋肉を刺激し、声帯にかかる負担が軽減されます。

また顎に力が入ってしまう舌の付け根も硬直します。
リラックスして顎の力を抜く舌も自由に動き、声帯もリラックスして振動しやすくなるでしょう。

このように様々な筋肉が一緒に連携して動いているので、顔の表情を動かすことで声も出やすくなるのです。

まとめ

無表情は発声に必要な筋肉の連動を妨げます。
一方で豊かな表情は口や喉の奥を開き、声帯周辺の無駄な緊張を取り除いたり声を出しやすくします。

ステージで歌う方はビジュアルも考える必要が出てくるので、顔の表情を作ることで声も出やすくなるなら一石二鳥ですね。

気持ちを乗せた表情で歌うことが結果として良い声を引き出すことに繋がります。
是非試してみてくださいね。

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