こんにちは、ボイストレーナーのAKIRAです。
なかなか自分に合う曲が見つけられないと感じたことはないでしょうか。
合わない曲だと一生懸命練習しても上達を感じにくいと思うこともありますよね。
実は歌の上達において
「自分と相性の良い曲を選ぶこと」
は歌を上手く聴かせる上で大切な要素です。
相性の良い曲はあなたの歌の魅力を最大限に引き出してくれます。
今回はあなたの声とスタイルに本当にフィットする「相性の良い一曲」を見つけるための、具体的なステップをお話ししましょう。
声によって曲との相性がある
まず私がいつも書いていることですが、歌と声には必ず相性があります。
歌が上手い歌手でも、誰もがどんな曲でも完璧に歌いこなせるわけではありません。
例えばハイトーンで伸びやかな声質の歌手が深みのある低音ボイスが求められる曲を歌うのは、技術的に可能でもその声の「持ち味」という点で、なかなかオリジナルには敵わないことが多いでしょう。
発声が良いほど出来ることは増えますが、それでも誰にでも最も合ったスタイルは存在します。
これは皆さんにも全く同じことが言えます。
声質や音域、また普段の歌い方などが曲の持つ歌の特徴と一致しているかどうかが「相性」を決めます。
相性の良い曲は、あなたが歌うことで心地よく魅力的に聞こえるものです。
自分に合わない曲を選んでしまうと魅力的に聴かせることがそれだけ難しくなります。
自分に似てる声、スタイルの歌手を見つけよう
では具体的にどうすれば相性の良い曲が見つかるのでしょうか?
その手っ取り早い近道は
「自分の声とスタイルが似ている、または目指す方向性が近い歌手」
を見つけることです。
スマートフォンなどで自分の歌を録音し聴いて誰の声に似ているか確認してみるのもいいでしょう。
自分の声のことは分かりづらいこともあるので、誰の声に似ているかを家族や親しい友人に聞いてみるのも有効です。
客観的な意見は自分では気づかない声の特徴を知るヒントになります。
そして自分の声域がどのくらいかも知っておきましょう。
歌詞サイトなどで曲ごとの「最高音」「最低音」も公開されていますので、あなたの出せる音域を把握したりボイトレのレッスンで聞いてみたりして、その音域に近い曲を歌ってみるのもいいですね。
また「スタイル」も重要です。
もしあなたがバラードのしっとりした表現が得意ならアップテンポで複雑なフェイク(歌の装飾)が多い曲よりも、情感を深く込めて歌えるバラード曲を選んだ方が早く歌を完成させられます。
自分に似ている歌手がどのような曲調を得意としているかなども聴きながら自分の得意な所を見つけていきましょう。
アーティストはみんな自分に最も合う曲を歌っている
ここでプロのアーティスト視点から、曲選びの重要性をさらに深く見ていきましょう。
トップアーティストたちは
「自分自身の声と技術を最も輝かせられる曲」
を徹底的に選び制作しています。
彼らの楽曲は彼らの声の最も得意な音域を使い、彼らの個性である声質が活きるようにメロディやアレンジが作られています。
彼らはわざわざ自分の声に合わない音域や曲調の歌をメインにはしません。
彼らにとってのヒット曲は
「彼らの声にとって最高の相性を持つ曲」
であることが多いのです。
ですのでそれをヒントに自分の選曲をするのはいいと思います。
自分が似ているアーティストの曲を選んでみたり、また彼らがどういったものを好んで歌うかを分析しながら自分が歌う曲を考えてみるといいでしょう。
人に歌を聴かせることを重要視して考えるのであれば、プロがそうしているように「自分が最も輝ける曲」を見つけていくことをおススメします。
まとめ
あなたの声は世界に一つだけの素晴らしい楽器です。
その楽器に最も適した楽曲を選んであげることで、あなたの歌は今よりもっと魅力的になります。
これから自分の声と最高の相性を持つ名曲を探してみてください。
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