こんにちは。ボイストレーナーAKIRAです。
皆さんは歌う前やライブなどの本番前にどれくらいの時間声出しをしているでしょうか。
ウォーミングアップなしでいきなり全力で歌おうとして喉を痛めたり、本番で思うように声が出なかったりした経験がある人もいるのではないでしょうか。
野球選手が肩を温めたりダンサーがストレッチをするように、歌う人にとって声出しは最高のパフォーマンスを発揮して喉を守るために欠かせないものです。
今回は効果的な声出しの適切な時間と方法について解説していきますね。
当日準備なしだと声は出しづらい人が多い
当日歌う前の準備を全くしないのは多くの人にとって推奨できません。
準備しなくても十分な歌える方もいるかもしれませんが、それはかなり稀な方だと思います。
多くの方は準備が必要か、または準備した方が良い歌が歌えるものです。
プロの歌手でも準備なしで本番に臨む人はほぼいません。
声帯周りの筋肉が起きていない状態で急に高音を出したり大きな声を出したりすると、声帯に過度な負担がかかり声枯れや喉の痛みの原因になる可能性が高まります。
体全体が温まったり発声に使う筋肉が柔軟になり、声帯が正しく振動する状態を作るまでにはある程度の時間が必要です。
ライブや本番で安定したパフォーマンスを続けるためにも、適切な声出しは必須と考えましょう。
本番前の準備時間は30~60分程度が多い
では具体的にどれくらいの時間をかける必要があるでしょうか。
これは人によって大きく変わる所ではありますが、多いのは会場入りする前に30分から60分のウォーミングアップです。
この時間でゆっくり喉を立ち上げたりその日に歌う曲をおさらいします。
ただ人によって喉がしっかり起きるまでの時間は違いますので、90分以上行うことで声がしっかり出るという方もいます。
自分でやりながら最適な時間を探していってみましょう。
あまり声を出し過ぎて疲労してしまうのもマイナス
準備は長いほど良さそうに思いますが、延々と声出しを続けて逆に喉が本番前に疲労してしまうこともあります。
例えばライブ本番前から本番さながらに全力で歌い続けてしまうと、本番が始まる頃には声帯が疲労したり、疲れで集中力が切れやすくなってしまいます。
喉の筋肉も他の筋肉と同じで使いすぎると疲弊し、その後のパフォーマンスは低下します。
理想的な声出しは喉を疲れさせずに最高の状態に持っていくことです。
声出しのポイントは「喉がガラガラする」「声がかすれる」「喉の奥がヒリヒリする」といった疲労のサインを感じないように、安全に行うことです。
無理には行わず余力を残しながら行うことを心がけてください。
歌う曲を一度はさらっておいた方がいい
ウォーミングアップの終盤には実際に歌う予定の曲をさらっておく工程を組み込みましょう。
これは喉を温めるというだけでなく、声が出るかどうかの確認や曲を思い出したりする作業も兼ねています。
これを行うことで本番に歌の歌詞を忘れにくくする効果があります。
この際も全力で歌い切る必要はありません。
本番で最大のパフォーマンスを発揮できるように、休みながら軽く流して歌う程度でも十分です。
自分に合う声出しの時間を知っておこう
先ほども書きましたが人によって最適な声出し時間は異なります。
声が温まりやすい人は15〜20分できちんと歌えるようになります。
私が一番よく見るタイプとしては、30〜60分程度かけて準備して喉が立ち上がるケースです。
喉が起きづらくて90~120分の準備をすることで声が出やすくなるという方もいます。
あなたのベストな声出し時間を見つけるために、何分ぐらいどんな声出しをしたら一番良い状態になるかを観察してみましょう。
まとめ
歌う前の声出しはスポーツのウォーミングアップと同じく、パフォーマンスの向上と喉の保護のために不可欠です。
喉は唯一無二の楽器です。
日々の正しいケアと適切なウォーミングアップで最高の歌声作りをしていきましょう!
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