発声

その106「付いて来れない生徒が悪い?」

質問:

私の先生は素晴らしい先生なんですがレッスンが難しく、また私がセンスがないせいで歌が上手くなりません・・・。

回答:

これと同じような事を言う方を僕は何人も見た事ありますが、

大抵はみなさん真面目で優しい方々です。

先生と生徒の相性や問題点も様々に絡んでくるので

ちょっと一概には言えないんですが、

このようなレッスンで生徒が上達しない、落ち込んでしまうという事態は

先生のレッスンの仕方次第で防げる事が多いと思います。

今回はこの「落ち込む」について書いていきますね。

例えば出来ない事を何度もやらせると生徒は普通落ち込みます。

(落ち込むかどうかは生徒の性格や先生のやらせ方にもよりますが)

落ち込まずに逆に気持ちが燃えてくる生徒の場合は別ですが、

落ち込ませて何か良い事があったり上達するのなら

落ち込ませるような教え方もありなのかもしれませんが、

大抵の場合精神的に落ち込む場合は得るものはあまりなかったりします。

または、何かを得られたとしても

それは「別に落ち込まなくても得られるもの」だったりします。

そもそも気持ちが落ち込んでたら良い声は出ませんよね。

だから多くの場合、生徒を落ち込ませる必要はないし、

また、わざと落ち込ませたり傷つけるような言葉をかけたり

そういう行為もしなくてもいいのではないか、と思います。

その生徒が絶対に出来ないような難しい内容を

わざわざ何度もやらせなくてもいいと思うし、

(これは生徒が何が出来て何が出来ないかを見極める先生の技量もありますが)

どうしても出来るようにしなければいけない理由があるのなら

前向きな気持ちのまま取り組めるように

工程を組んで順序を追って教えたりなど、

教え方もその生徒に合わせて教えてあげる事が大事だと思います。

例えば小さな子供に「声帯は粘膜と筋肉で出来ていて甲状軟骨を・・・」

なんて解剖学的な理論を説明して分かってもらえる訳ないですよね。

子供に対しては子供に対しての上達しやすい教え方があります。

逆に大人は理屈で理解しないと先に進めない人が多く、

また理屈で理解すると上達が早くなるケースもあります。

大人でも感覚派の人と理論派の人がいるので、

これも相手に合わせて教え方を変えていけるのが一番いいと思います。

もしボイトレを受けていて上記のような状況になっている人がいたら

本当に先生は良い教え方、または

自分に合う教え方をしてくれてるのかを考えてみるといいと思います。

こういう悩み相談を受ける機会は結構多いです。

相性もありますから「どんな場合も先生の責任!」とは言えませんけどね。

分からなければ誰か知識のある人に相談してみるのもいいと思いますよ(o^-‘)b

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