ボイトレ

歌が上手くなるためのボイトレ・練習で意識するべきポイント

こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。

このブログでは、“歌が歌えない原因を改善する方法”を何回かお伝えしてきました。
これらのトレーニングによって、あなたの「歌の潜在的な能力」はどんどん磨かれていきます。

しかし、「じゃあ実際に歌を練習する時はどんな練習をすればいいの?」
という疑問をお持ちの方もいると思います。

そこで今回は、歌が上手くなるための歌の練習のコツを5つご紹介します。
このコツを上手く使いながら練習していけば、あなたの歌は随分変わってくるはずです。

ぜひ、ボイトレや練習をする時に試してみて下さい。

目次

歌を上達させる5つのポイント

歌を歌う時はまず歌詞を覚えよう

あなたが今より歌を上手く歌いたいのでしたら、まず歌詞を覚えてみるのが手っ取り早い方法です。

私たちは何かをする時に、気になることがたくさんあると、
余裕がなくなってきて一つ一つにどうしても集中出来なくなります。

歌を歌うというのは単純な動作のようで、

音程、リズム、歌詞、強弱、声の音色、息の量、伴奏

など、同時に気にしなければならないことがたくさんある複雑な動作なのです。

ですので、一つ一つをどれだけ楽に、または無意識に出来るようにするかが、歌を上手く歌うポイントになってきます。

そのために出来ることは色々あるのですが、
まず誰にでも出来るのは“歌詞を覚えてしまうこと”なんですよね。

歌詞を覚えると「次の歌詞は何だっけ〜…」と考える必要がなくなるので、
その分歌っている最中に余裕が生まれてきます。

余裕が生まれた分、歌の中でさらに細かい所に気を遣うことが出来るようになるのです。

歌の練習をする時にはまず歌詞を覚えるクセを付けてみて下さい。
そうすると曲が歌いやすくなるのが実感出来ると思います。

テンポを落として歌を練習してみよう

歌の練習をする時に私がとてもオススメしているのが、
“曲のテンポを落としてゆっくり歌を練習する”という方法です。

単純ですが、これが非常に有効な練習法なのです。

カラオケでもリモコンでテンポのコントロールは出来ますし、
CDなどの伴奏の音源を使うにしても、
PCに音源を入れればテンポを遅くするフリーソフトがたくさんありますので、
それらを使ってテンポをゆっくり練習することは可能です。

ちなみにこれは、私が自分でもよく行う練習法です。
私は曲を大体半分くらいのテンポに落として、ひたすらゆっくり歌っています。
(私の場合はピアノを弾きながら歌うことが多いですが)

さて、テンポを遅くすると何が良いのでしょうか。

この練習法のメリットはいくつもあります。

例えば「ビブラートを曲の中で入れたい」「音程をもっと正確にしたい」
など曲の中で何か狙いや目的があった時に、
普通のテンポで歌うよりも一つ一つに意識がしやすくなり、結果的に速く習得出来るのです。

また、ゆっくりと一本調子に歌ってしまうと、
普通のテンポで歌うよりもさらに間延びして聞き苦しい感じになってきます。

ですのでゆっくり歌っていると、歌う本人が何か動きをつける必要性を感じやすくなります。

テンポを遅くしても、ただ何も考えずに歌っているだけでは練習の質が下がってしまいますので、
自分の歌を聴きながら「どうしたらもっと魅力的になるか」を考えてみると良いでしょう。

参考までに、どんなことに気を付けてみると良いかのヒントを記しておきますね。

・歌の音程はもっと正確にならないか?

・歌のリズムはもっと正確にならないか?

・声の強さはどのぐらいがいいのか?

・言葉の発音はどうすればいいか?

・もっと歌が丁寧にならないか?

・どうしたらもっと歌が魅力的になるか?

こんなことを考えながらゆっくり歌ってみましょう。

目を閉じて練習してみよう

歌の時も、発声練習と同じく目を瞑って練習してみると、
より音に対する集中力が高まるので、自分が今まで聴き逃していた世界が聴こえやすくなってきます。

「自分がどういう風に歌っているのか」「どこをどうしたらもっと良くなりそうか」
目を開けている時よりも、目を閉じている時の方が自分の声を聴きやすくなってきます。

伴奏はどんな音が鳴っているでしょうか?
自分の歌声はどんな声でしょうか?

伴奏に対しても、そして自分の歌に対してもよく耳を傾けてみましょう。

歌いながら周りの音、自分の声を聴くというのは慣れないとなかなか難しいので、繰り返しの練習が必要です。

歌を練習する時はたまに目を瞑ったりしながら練習してみると良いでしょう。

イメージで音を捉えてみよう

歌を歌っている方は、大きく分けると
「理屈が好きな方」と、イメージなどの「感覚が好きな方」の二種類のタイプに分かれます。

一般的に男性には理屈派な方が多く、女性には感覚派な方が多いようです。

この本の中ではどちらかというと主に理屈の話をしてきましたが、
音や声は理屈だけではなく“感覚やイメージで捉える”というのもとても大事です。

歌は何と言っても音楽であり芸術の分野ですので、
理屈も大切なんですが実際にはイメージも同じくらい、もしくはそれ以上に重要なのです。

理論的に声や歌を聴いたり考えられるようになると、
歌を上手く聴かせる法則などが分かるようになります。

一方、感覚やイメージで音楽を考えると、
全体のバランスが分かるようになったり、
理屈だけでは思いつかないひらめきや発想が生まれてきたりもします。

「透明感のある音」や「切ない音」や「優しい音」、
または色や香りなどで音をイメージしてみるのも良いでしょう。

「いい感じかな?」「なんとなくダメだな」など、
全体を雰囲気で考えられるのも感覚的な音の捉え方です。

人それぞれ得意な考え方というのはあると思いますが、
理屈と感覚、両方の視点から歌や音楽を捉えて、
それらを上手く自分の歌に活かしていくことも成長への近道になります。

歌を通して何を伝えたいかを考えてみよう

これも先ほどのイメージの話と繋がるところはあるのですが、
自分の歌を聴く相手のことを少し考えてみましょう。

“あなたはその歌を通して相手に何を伝えたいのか”
“自分の歌を聴いた人がどういう感情になってほしいのか”

これが見えてくると、
「ではそれを相手に伝えるためにはどういう声で、どういう歌い方をすればよいのか?」
という考えに行き着くので、
自分がその曲をどう歌うべきなのかが分かるようになります。

プロの歌でもあなたの知り合いの歌でもいいのですが、
あなたが誰かの歌を聴いて心を動かされた時、あなた自身どんな感情になったかを思い出してみましょう。

それを頼りに、自分がどういう歌を歌いたいのかを考えてみるのもいいですね。

「どういう歌を歌いたいのか」「歌で何を伝えたいのか」のイメージがはっきりしてくると、
あなたの歌い方はさらに良い方向に変わっていくでしょう。

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