【質問】
〇〇です(^^)
明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願い致します☆
大変お忙しいところ申し訳ないのですが、
生徒さんからの質問でわからないことがあったので、
AKIRA先生ならと思い、質問させて頂いてもよろしいでしょうか(^^;
今のポピュラーの発声をベルカント唱法に、
練習次第で変えることは出来るのでしょうか?と質問をされました。
日本人は日本人の体にあったドイツの発声方法を取り入れている、
イタリアの発声がベルカント唱法でアメリカや韓国は小さい頃にベルカント唱法で歌うように練習してる、
と知人に 聞いたようです。
私は声楽は学校で学んでいないので、自分なりに調べたのですが、
ネットでの情報がどうなのかわからず、AKIRA先生に質問させていただきました。
いつでも大丈夫ですので、お手すきのときに返信していただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。
【回答】
ご質問ありがとうございます。
ベルカント唱法はイタリアの声楽発声法の一つと言われていて、
声楽的発声法は「ベルカント唱法」と「ドイツ唱法」の
二つに大別されていると日本では考えられています。
私がそれを初めて知ったのはもう20年くらい前で、
実際に声楽を学んだり書籍を色々読んだりして調べてた時期もありました。
20年経ってみて以下あくまで今の私の個人的見解となりますが、
ベルカント唱法とドイツ唱法については
いまいち内容が明確でない所があり、
声楽家や研究家の方々が各々「こうだ」と
持論を展開しているような状況に感じます。
明確でないと思う理由は、
言う人によってそれぞれの唱法の細かい基準が違っていたり、
歌唱だけを聴いた時にその歌手の歌い方が
ベルカント唱法なのかドイツ唱法なのかを
はっきり断定する事が出来なかったりしていたからです。
(これは私の当時の経験ですが)
また、私はベルカント唱法で歌っているという声楽家に
過去に何人かの方に教わったり音源も色々聞き比べたりしましたが、
その方々がみんな同じ発声、同じ呼吸、同じ歌唱かというと
そうでもなかったように感じました。
言語が違えば発声も変わるものですが、
「韓国やアメリカはベルカント、日本はドイツ唱法」
というのも私から見るとちょっと疑問があります。
果たして本当にそうなのか、
どういうデータや根拠があって
そういう見解になっているのかが明確ではないんですよね。
二つの唱法については
もっと調べていけば完全な定義に辿り着けるかもしれないですが、
私はそもそもベルカント唱法とドイツ唱法の二つを追及したり
それらをはっきりさせる意味はあまりないのではないかと思っています。
その発声がベルカント唱法かドイツ唱法かという部分よりも、
通常のボイストレーニングをしているだけであれば
例えば声楽的歌唱かそうじゃないか、
という所を見ていくぐらいでいいような気がします。
ただ発声というものは
100か0かで極端に考えるというのは難しく、
例えばポップス的歌唱か声楽的歌唱かというのも
はっきりしている場合もあれば曖昧な状態も多く存在するので、
きちんと区分け出来ないような時もありますけど。
私たちボイストレーナーにとっては
それが何の唱法かを明確に定義する事よりも
生徒さんの歌をより上手く魅力的にしてあげられるかどうかの方が
大切であり価値がある事ですから、
その核心的な部分以外については
そんなにこだわったり気にする必要はないんですよね。
そこを明確にしなくても素晴らしい歌唱をする事は可能です。
ちなみにポピュラー発声を声楽発声に変える事は
ボイストレーニングや発声練習によってほぼ確実に可能です。
非常に簡単に解説をすると、
舌根を中心に下げながら喉頭も下げて
口腔~咽頭共鳴腔を広げれば少しずつ声楽発声に近づきます。
その際にはあまり強く力で押し下げたりせず
発声前の吸気時に自然に下げられるようにしたり、
また舌が後ろにいって声道を邪魔しないように注意しておくといいでしょう。
その方もさらにレベルアップしていくといいですね!
さらなるご活躍応援しています。
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