発声

その176「息は量とスピードの2面で考えよう」

僕らは声を出したりする時に「息」を意識すると思います。

今回は呼吸法とは違うんですが、息の話をします。

僕らが声を出す時に使う「息」はスピードの2つの面で考える事が出来ます。

量というのは単純にどのくらいたくさん息が出ているか、です。

出す息の量が多いと当然肺の中の息も早く無くなります。

逆に、出す息の量は少なければ長く息が続きます。

スピードと言うと聞き慣れないかもしれないんですが、

息の勢いというか圧力というか外に飛ばす度合いというか・・・。

息のスピードは基本的に声量や、

その声の「テンション」「気分の高まり具合」を表します。

息のスピードではなく声のスピードと言う場合もあります。

どっちでも基本的に意味合いは同じです。

一般的に息のスピードを高めればテンションの高さを、

息のスピードを弱めるとテンションの低さや落ち着いてる感じを出します。

感情表現は息のスピードだけで作るものではないんですが、

この息のスピードは感情表現の際に必要な要素の一つです。

ちなみに声を出す時に出る息の量というのは

「声帯の閉まり具合」と、「息のスピード」で決まります。

声帯は開いているよりも閉まっていた方が出す息の量は少なくなり、

また出る息(声)のスピードは閉まり具合に比例して速くなります。

これは簡単に書くとホースから水を出す時に

先をつまむと少ない量の水でも水の勢いが速くなるのと同じような原理です。

ちなみに声帯はとても小さな筋肉を動かして閉めているんですが、

息の吐く力が増えるほど声帯を閉める力も必要になってきます。

元々の声帯を閉めるフォームが出来ていないと

そもそも閉まらないと言うのもありますが、

声帯を閉めるフォームが出来ていたとしても

閉める力が息の吐く力に負けてしまっていると声帯は開いてしまいます。

要するに息の吐く力が強すぎると声帯は開きやすくなってしまうんですが、

じゃあ、と言って息の量を減らそうとすると

息のスピードも一緒に落ちてしまう事があります。

もちろん息のスピードを弱めながら行う練習もあるんですが、

実際の歌の中ではある程度は勢いが無いと弱弱しい歌しか歌えなくなってしまいます。

ですのでこの息の量とスピードの関係がごっちゃにならないように、

それぞれを自由にコントロール出来るようにするというのが大事だと思います。

これは訓練したり実際に音を聴きながらでないと

文字ではなかなか分かりにくいと思いますが、

息には2つの見方があるよ、と言うのを知っておいてもらえたらと思います(^_^)v

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