発声

その113「2種類の鼻声」

今回は鼻声について書こうと思います。

書く前にまず一つ。

鼻声が悪いのかどうか、と言う事ですが必ずしも悪いとも言えません。

度が過ぎるとマイナスな要素になる事が多いようですが、

プロの歌手で使ってらっしゃる(?)方もいます。

だから鼻声だからと言って必ずしも直さなくてはいけない訳ではない、

と言う事を頭に置きながら読んで頂けたらと思います。

鼻声とは一概に言っても実は大きく2種類あり、

開鼻声」(かいびせい)と「閉鼻声」(へいびせい)があります。

まずは開鼻声から書いていきますね。

簡単に書くと、「鼻にかけすぎる声」とか、

「鼻へ過度に共鳴させている声」という感じでしょうか。

簡単な体感の仕方としては、

声を出している時に鼻から息を出すと必ずこの声になります。

音の特徴としてはこの状態で発音をすると、

「バ」が「マ」に、「ダ」が「ナ」に聴こえるなど

「バ行」「ダ行」「サ行」などに変化が起こります。

極まれに生まれつき鼻と口の間に隙間があって開鼻声になる場合があります。

ただ習慣などで鼻から息を通してしまう鼻声となり

そのままその人の歌声となっているケースが多いようです。

次に閉鼻声です。

こちらは逆に鼻が詰まっている声で、

鼻炎や蓄膿症などを持っている人はなりやすい声です。

簡単な出し方は鼻をつまんで声を出すとこの声になります。

厳密には鼻の詰まり方も一つではなく

どの辺りで詰まるかによってまた音色は変わるようですが、

全般的に音の特徴としてはこの状態で発音をすると

「ナ」が「ダ」に、「ニ」が「ギ」に聴こえるなど、

特に「ナ行」「マ行」に大きな変化が起こります。

口の奥には鼻と口が繋がってる空洞があるんですが、
そこの鼻への通り道には動かせる壁みたいなもの(軟口蓋)があって

息をどちらに流すかによってその壁を閉じたり開けたり動かしています。

鼻炎などを特に持っていなくても

軟口蓋を閉める(上げる)のがクセになっている人などは、

歌う時や話す時に鼻声になるケースがよくあります。

このように鼻声にも2種類ある事をお分かり頂けましたでしょうか。

次回に続きますね(o^-‘)b

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