さて、今回は前回の記事の続きで音程の話です。
今と昔、分かりやすい時期で言うと20~30年前と今では
流行の歌のスタイル、歌の音楽性など音楽そのものも変わってきましたが、
聴き手の歌に対する考え方、聴き方もまた大きく変わってきたと思います。
例えば音程に関して言うと、昔は今ほどシビアではなかったと思います。
80年代や90年代前半、またはそれ以前に作られたCDと
今作られているCDを比べると分かりやすいでしょうか。
別に全てに当てはまる訳ではないんですが、
当時に作られていたCDの方が歌の音程は
今と比べるとアバウトなものが多いと思います。
逆に今の流通しているメジャーのCDの多くは昔よりも相当音程は正確です。
昔と比べて今は音楽機材が発展して音源を作る環境が良くなったのもありますし、
カラオケの採点ゲームなどが出来て歌好きな人が音程を気にする機会が増えたり
他にもたくさんの要因があると思います。
これも時代の流れとして考えればそれまでなんですが、
ではじゃあその昔のCDは今のCDより劣っているのかと考えると
今でも多くの方が魅力を感じる素敵な曲が溢れている時期です。
むしろ「昔の歌の方が良かった」なんて言う方もいらっしゃいますよね。
とまぁこういう背景を見ていくと、
限度はあるでしょうが音程の良し悪しも
また個性の一つと考えられる部分はあるのでは、と思います。
「歌手の音程がみんな完璧になる事で単調に聴こえてしまう」
とある音楽家が仰っていたんですが、その考え方も一理あるような気がします。
ただどうしても現在プロの現場では正確な音程が求められるし
何より昔よりも音程のズレが批判される要素になりやすいので、
そう思っていたとしてもなかなかそうはいかない所もあるんですけどね。
ここでは完璧な音程が良い、悪いという部分がテーマではないので
まとめずにこの辺で止めておきたいと思いますが、
音程に限らず、時代が変わっていけばこのように
作り手、聴き手の「歌に対する考え方」を含め、様々な感覚が変化していきます。
こういうのも調べてみると面白いと思います。
ちょっとややこしい話になってしまったでしょうか。
ではでは(^_^)v
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