こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。
以前小さくブログに書いたりもしていたのですが、
最近レッスン中に話が出てきたので
メルマガでも一度お伝えしておこうかなと思い書く事にしました。
格闘技や球技などの
「他人が関わってくるスポーツ」は
自分や相手の予期しない動きやミスが原因で声が出なくなってしまう事があります。
「大都会」高音を草野球で失う、元クリスタルキング田中昌之の悲劇。
https://www.excite.co.jp/news/article/Narinari_20160319_36716/
随分昔に田中さんがメディアに出る前の
復帰シークレットライブにお伺いした事があったのですが、
その時の声を聴いて昔の声との変わり様に驚いた記憶があります。
音域だけではなく声の質感も全く変わったものとなり、
全盛期当時の艶や張りのある声ではなくなっていました。
野球をしていて声が出なくなるなんて
きっとご本人も周りも想像していなかったと思いますし、
自分が最も自信を持っていたものがある日突然失われてしまったという
その喪失感や後悔もきっと強かった事と思います。
でも実はこういう事例は野球以外でも他にもたくさんあって、
例えばプロレスラーが喉にラリアットやチョップを受けたり
格闘家がチョークスリーパーなどで首を絞められたり
空手家が喉に正拳突きを受けたり
柔道家が大外刈りで喉に圧迫を受けたり
剣道家が喉に突きを受けたり。
それらを受けて以降高い声が出なくなったり
掠れたガラガラ声しか出せなくなってしまったというケースが複数あります。
もしかしたら皆さんにも思い当たる選手の方がいるのではないでしょうか。
声が出なくなった方々は似た感じの声になるのが少し興味深い部分ではありますが、
喉頭の関節が脱臼したり位置異常が起こったのか
声帯が上手く合わなくなっているようです。
ちなみに余談ですが、
私は昔サッカーが好きでしたが
歌やピアノ演奏の仕事をしていた当時
サッカーのプレイ中に右手の指を骨折してしまい仕事に支障が出たので、
それ以降は自分の音楽の仕事を優先して
球技などの他人が関わるスポーツは一切止め、
水泳やジョギングなど一人でできるものだけを行うようにしています。
(高校時代は空手もやっていました)
皆さんに別にスポーツを止めろとは全然言わないのですが、
そういう事例やリスクがあるという事を今回紹介いたしました。
全て確率の問題ですから
球技や格闘技などをしていても
一生大丈夫な方もたくさんいるでしょうし、
ある時たまたま声をダメにしてしまったという方もいます。
ただ怖いのは、
今の所それらが原因で変化してしまった声は
クリニックに受診しても内視鏡などで異常を判断するのは難しく
有効な治療を受けられない事も多いようなので、
自分にとってもし喉や声が大切であれば
喉にとって危険な事をするのは避けておくといいでしょう。
万が一の事故で声が出なくなって困る不安はなくなるかと思います。
怖がらせたいわけではないのですが、
喉はその人が人生の中で一生使い続ける買い替えの出来ない大切な楽器です。
もしそのスポーツをやるとしても
少し注意しているだけで事故の確率は減らせるでしょうし、
声を大切にしているボイスユーザーの皆さんは
頭に入れておくといいですね。
3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド
¥1,620
Amazon.co.jp
東京中野区のボイストレーニングスクール
IPC VOICE STUDIO◆都内で対面レッスンの他、全国でオンラインレッスンが受講可能です。
レッスンや各種お問い合わせはこちら
◆当スクールHPです。
IPC VOICE STUDIOオフィシャルHP
この記事へのコメントはありません。