発声

その173「発声が良ければどれだけ声を出しても大丈夫?」

質問:

僕の友達に「腹式が出来てるから何時間歌ってても平気なんだ」と言っている人がいるんですが本当でしょうか?


回答:

うーん、、、どうでしょうか。

その人が平気と言うなら平気なのかもしれないですけどね。

僕も歌の仕事をメインにしていた時は4時間ぐらい歌の練習をしていたり、

あとは一番初めに大阪に出張レッスンに行った時に

10時間休憩なしでレッスンをし続けた記憶があるんですが、

その間ずっと喋りっぱなしの状態でしたけど

その時も特に喉が痛くなったりという事はありませんでした。

ですので腹式がそうさせるのかどうかと言うのは置いておいて、

負担の少ない発声であれば大丈夫と言えば大丈夫なんだと思います。

ただ注意をしておかなければいけないのは、

人は声を出す時は必ず声帯がお互いに触れ合って擦れているので

どんな発声でも声帯への負担はゼロではないという事。

そして声帯を扱う筋肉、呼吸をする筋肉など、

発声する際に使われる筋肉は必ず疲労をしていくと言う事。

この二つはどうにも避けようがありません。

これは覚えておくといいと思います。

僕らはこの二つをいかに少なくするかを考えていかなければいけません。

僕が上記に書いたどちらの場合も

その日の夜や次の日以降に感じる喉の筋肉の疲れがあったので、

もしその日は大丈夫だったとしても毎日続けるとどうなるのかな?

というのはちょっと気になります。

ですので長時間声を出す時などは注意は必要だと思います。

ちなみにちょっとしたカミングアウトですが、

僕は出張レッスンの時は毎日かなりレッスンで喋るので

いつも出張の後は1~2週間喉の筋肉に疲労が残ります。

声は普通に出せるんですが、

ベストな時と比べると出しづらい状態にはなります。

出張の時は日に日に自分の声の出が悪くなっていくのが分かるんですが、

ケアを毎日していても疲労がかなり大きいので

どうしても少しずつ溜まっていってしまうんですよね。

(ちなみに声帯が炎症したりしてるような感覚はないのでご心配なく^^;)

出張は休日を挟まずに4日間ずっと喋って歌い続けているので、

蓄積される疲労もかなりのものになるんだと思います。

さて、ここまで書いてみたんですが、

声帯や筋肉への負担は発声の良し悪しも大きく関わってきますが

それ以外にもちょっとした工夫で減らしたりする方法があります。

僕が実体験で効果があったと思えたその工夫の仕方を

次の記事で紹介していきますね。

ではでは(^_^)v

3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド

¥1,620
Amazon.co.jp

初心者から第一線で活躍する上級者まで
東京中野区のボイストレーニングスクール
IPC VOICE STUDIO
◆都内で対面レッスンの他、全国でオンラインレッスンが受講可能です。
レッスンや各種お問い合わせはこちら
◆当スクールHPです。
IPC VOICE STUDIOオフィシャルHP


メルマガだけの最新情報も。あなたの質問や悩みにも答えます。

↓【ボイストレーナーAKIRA公式メルマガ】の登録はこちらから

必須 メールアドレス


【半角英数字】

変化を受け入れる。前のページ

その174「喉の疲労を軽くするには」次のページ

関連記事

  1. 発声

    その116「色々な考え方」

    理屈主体の教え方があれば、イメージ主体の教え方もあります。呼吸中心の発…

  2. 発声

    「い」「き」「し」「ち」などが上手く言えない方。

    こんにちは、ボイストレーナーのAKIRAです。さて、今回は発音(構音)…

  3. 発声

    声帯結節ができやすい性別とその理由。

    こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。声帯結節とは左右の声帯表面…

  4. 発声

    ボイトレの効果を上げるために喉のケアにも気を付けよう。

    ボイストレーナーAKIRAです。ボイストレーニングをする際にはトレーニ…

  5. 発声

    その124「マイクを使って風邪がうつる?」

    さて、インフルエンザはワクチンのおかげで落ち着いてきたようですが、空気…

最近の記事
人気記事
  1. ボイトレのヒント

    【完全保存版】発声の仕組みをマスターして、更に魅力的な声になろう
  2. ボイトレ

    歌の上達とボイトレが効率良くなるためにはコツ、ポイントがある。
  3. ボイトレ

    歌手、声優など必見!喉の筋肉(喉頭筋)の種類と声帯の動きを知ろう。
  4. ボイトレのヒント

    歌が上手くなる!ボイトレや歌における「聴き方」と「考え方」のポイント
  5. メンタル

    短絡的に物事を判断しない。
PAGE TOP