さて、今回も発声の話です。
普通に勉強していくだけならここまで考える必要はないのですが、
「発声や歌を本当に深く勉強していきたい場合」に頭になければいけない事は
その自分が行うメソッドを信じるだけではなく、
それを疑う心も持たなくてはいけない、と言う事です。
例えばスポーツの理論でも20~30年前と今では考え方も違い、
昔は運動中に水を飲む事を禁止されていましたが
今では脱水症状になるので逆に水は充分に取るように注意されますよね。
昔にトレーニングとして流行っていた「うさぎ跳び」も今では禁止されています。
その当時は最先端の考え方と言われていても、
それから年月が経てば時代遅れと言われます。
これはいつの時代も続いていくのだと思います。
そう考えると、今の発声理論で最新だと言われている事でも、
今後何十年か経てば古い考え方と言われてしまうのでしょう。
逆に今すでに古い考え方に頼っている理論は
さらに時代遅れと言われてしまうでしょうね(;^_^A
ブログで僕が書いている事や僕の教室のメソッドも
「僕が今現在正しいと思っている事」や「現代の比較的新しい理論」であって、
本当の発声の真実かどうかと言うと分からない部分もあるのです。
だからもっと効率のいいトレーニングの方法や
発声を良くしていく方法が実はあるのかもしれません。
これからさらに数十年か経ったら判明されるかもしれませんね。
と言う事で、例えば今自分が信頼しているメソッドであっても
それは完璧なものではなく、
もし発声を深く追求していきたいのであれば
「もっといいメソッドが他にもあるのかも」と
心のどこかで思いながら勉強しておくといいと思います。
あまり一つの事を信じ過ぎると盲目になってしまうので、
視野が狭くなったりさらに大事な事を見逃しやすくなります。
かと言って、疑っているばかりでも先に進みません。
そのメソッドを本当に理解するには時間をかけて深く学ばなければいけないので、
あまり疑っていると深く理解すること自体が難しくなります。
そして以前にも書きましたがレッスンに通っている場合、
疑っているのを表面に出してしまうと先生との信頼関係も崩れてしまうので
これも当然気をつけなくてはなりません。
また、メソッドを信じる、疑うだけではなく「自分を疑う事」も大切です。
メソッドを分かったつもりになるのは簡単です。
でも、「本当に自分は分かっているのか?」と疑ってみると
またさらに見えてくる事もたくさんあるのではと思います。
何事も「信じる事」と「疑う事」のバランスが大事なのかな、と思います。
でもこのバランスがとても難しいんですけどね^^;
別にそこまで追求しようと思わなければこんなに深く考える必要もないのですが、
今回はかなりマニアックな方向けに書いてみました。
発声や歌を深く勉強をしたいと思っている方は、
これらの点に注意しながら学んでみて下さい(^_^)v
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