Q&A

声の違いは発音の違い?

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【質問】

この間、元プロの方にお願いして一緒に、
「夏の終わりのハーモニー」を唄いました。

僕は声量も声の通りもいい方だと思っていましたが、
録音したものを聴くと、僕との実力の差が明白で、
元プロの方は一つ一つの言葉がはっきりしていて、
耳にすんなり入ってきます。

別に張り上げて居るわけではなく、
無駄がない発声と発音だと思いました。

これは、子音の発音の問題なのか、
そもそもの発声方法が間違っているのかわからなくなりました。

レッスンもご無沙汰しているのに、
恐縮ですがご回答いただけると幸いです。

よろしくお願い致します。
 

【回答】

なるほど、元プロの方と一緒に歌ったんですか。
とても良い経験をされましたね。

さて、自分とその方の歌唱力の差が
子音の発音の問題なのか、
それともそもそもの発声方法が間違っているのかわからなくなったとの事ですが、
実際歌を聴いていないので判断が難しいですが
少なくとも前者の問題はあるのではと思います。
 

言葉の発音を形成するのは主に舌や唇なのですが、
その舌や唇は構音を担当しているだけでなく
声の音色を変える部位でもあるため、
これらを上手く動かしたり良い位置に置く事で
声の音色が良くなったり発声方法が変わったように聞こえます。

滑舌、発音が良くなると発声も変わって聞こえるため、
この2つは全く別々のものでもないのです。
 

滑舌を良くするためには
滑舌の練習を行う事も良いですが、
それだけではなく自分が今どんな発音になっているのかが
発声中、歌唱中にリアルタイムできちんと聞き取れるようになる必要があります。

自分の声を聞き取れる事で自己修正、微調整を行い
より良い発音にフィードバックすることが出来るからです。

ですので歌いながら聞き取る意識をしてみたり、
また自分の歌を録音して後で聴き直したりしてみるのもいいでしょう。
 

大抵の方は「自分が想像している音」と「実際に出ている音」には
少なからず誤差があるもので、
自分ではこういう声に出ていると思っていたけど実際の声はこうだった、
なんて事がよくあります。

この「自分が想像している音」と「実際出ている音」の
ギャップが少なくなるほど
その場で自分の歌を修正しやすくなるため
歌は上達しやすくなってきます。

私が知る限り歌が上手い方はほぼ確実に耳が良いので、
聴き取り能力を高めるような練習をしてみるといいですね。

参考にしてみてください。
 

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