こんにちは、ボイストレーナーAKIRAです。
音楽は時代とともにその形を変えてきました。
そしてそれに合わせて歌い方も大きく変化しています。
特に、マイクや電子楽器といったテクノロジーの進化が、その変化を加速させてきました。
今回は、マイクを中心に見た音楽の歴史をたどりながら、歌い方がどのように変わってきたのかを見ていきましょう。
マイクがなかった時代のオペラ
マイクがまだ存在しなかった時代に、歌い手にとって最も重要だったのは声量でした。
特にオペラ歌手はオーケストラの音に負けないように、そして大勢の観客がいる広い劇場全体に声を届けるために圧倒的な声で歌う必要がありました。
そのため発声法は声を遠くまで響かせることに特化しており、力強く豊かな響きを持つ歌い方が求められました。
安全に声を出すには太く、そして息漏れのない濃い密度の声を使います。
オペラやクラシックが一般の方から見てああいう特徴的な声で歌う理由はここからきています。
マイクが発達するにつれて歌に声量が必要なくなってきた
20世紀に入りマイクが実用化されると、音楽の世界は一変します。
マイクによって声が拡声されるようになり、歌手は声量にこだわる必要がなくなりました。
これにより、ささやくような繊細な歌い方や、語りかけるような表現が可能になりました。
例えば、ジャズやブルースの歌手は、マイクを使い、まるで聴き手に直接話しかけているかのような、親密で感情豊かな歌唱を披露しました。
またマイクの距離を調整してダイナミクスをコントロールするマイキングの技術も出てきました。
そして昼寝してしまうようなけだるい声で歌うボサノヴァなど、様々なジャンルが生まれます。
声量よりも声質をこだわる時代に
マイクの進化は、声量の競争から声質の探求へと、歌い方の価値観をシフトさせました。
声の大きさよりもその声が持つ独特の響き、質感、そして表現力が重視されるようになったのです。
息づかい、かすれ声、ビブラートの細かな揺れなど、これまでマイクがなければ拾いきれなかった微細なニュアンスが音楽の一部として評価されるようになりました。
ポップスやロックの歌手は自分の個性を際立たせるために、独自の声の個性を追求するようになりました。
これにより聴き手は歌手の声そのものに魅力を感じるようになり、多様なボーカルスタイルが花開きました。
電子楽器によって広がった音楽ジャンル
マイクが歌い方を変えた一方で、シンセサイザーやサンプラーといった電子楽器も音楽のジャンルそのものを広げました。
エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)やヒップホップ、テクノなど、新たなジャンルが次々と生まれ、それに伴い歌い方や声の使い方も多様化しました。
例えば、エフェクトをかけて声を楽器のように扱ったり、声を加工してリズムの一部として使ったりするなど、人間の声の可能性はさらに広がりました。
まとめ
マイクや電子楽器といった技術の発展は、単に音を大きくしたり、新しい音を出したりするだけでなく、音楽のあり方、そして歌い方そのものを根本から変えてきました。
大声で歌う必要があった時代から、声のニュアンスや個性を大切にする時代へ。
そして、声そのものを楽器として使う時代へ。
これからもテクノロジーの進化に合わせて、歌い方はさらに変化していくでしょう。
次に生まれる新しい音楽の形は一体どんなものになるのでしょうか。
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